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異分野まで射程範囲を拡大:特許検索によって開発職を見つける方法3

 本記事は、既存分野と異なる業界の開発に関わりたい、という人向けの記事です。 

 通常、化学科だったら化学メーカーに、電気機器メーカーで開発をやっていたら同じく電気機器分野に進むべき道が頭に浮かびがちです。

 しかし、意外な業界で自分の専門やスキルが活かせことがあります。

 本記事では、現状の専門やスキルを軸に射程範囲を異分野まで拡大して情報を取得する方法について紹介します。

 これまで自分が好きな製品名を切り口に開発職を見つける方法について紹介しました(好きな製品名から企業を探す方法製品名+独自キーワードから企業を探す方法)。

 

 製品名を検索の軸にするメリットとして、簡易、迅速に狙った情報を取得できることが挙げられます。

 しかし、特定製品に縛られた検索になるため、業界、企業がかたよる場合が多いです(例えば、製品名「空気清浄機」で検索すると家電メーカーにかたよります)。

 異分野まで射程範囲を拡大したい場合、これまで紹介した製品名を検索の軸にするのではなく、専攻、専門技術に関わるワードをキーワード検索の軸にするのがおすすめです。

 例えば、遺伝子に関わる技術開発をおこなっている組織を検索し、抽出してみます。

 ここ2~3年において、所定の検索条件(遺伝子関係の検索ワードを用いた特許検索)での検索結果は以下のとおりです。

 

<特許出願件数トップ10(国内組織限定)>(本記事作成時点)

中外製薬 30件
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 29件
京都大学 14件
国立研究開発法人理化学研究所 14件
味の素 12件
花王 11件
武田薬品工業 11件
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 9件
第一三共 9件
日本メナード化粧品 8件

(特許情報プラットフォームから独自作成)

 

 製薬加工食品化粧品といった異分野の企業を抽出することができました。

 あとは、個別の特許情報の内容を確認するだけです。

 今回は、このように業界を問わず、専攻、専門技術に基づき、さまざまな分野の企業を見つける方法について紹介します。

 

 下図はそのイメージです。これは分野を問わず、プラズマ技術に関係する開発をおこなっている企業を見つけるイメージです。

 

 

 

 理系学部生の知識レベルを想定して話を進めていきます。

 既に基本的な操作について把握されている方は「3 技術名から特許検索(さまざまな検索)」からお読みください。

 

 

1.開発職サーチの概要

 特許情報は企業の開発情報だと言えます。

 その特許情報をいかに検索して取得するか、そして、その特許情報を自分の目的に役立てようというのが、本サイトのコンセプトです。

 開発サーチに係る特許情報検索の基本的な方法は「特許情報検索の基本ガイド」にも記載しています。

 

1.1 使用プラットフォーム

 本記事では、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を使って特許検索します。

 特許情報検索の基本的な方法は「特許情報検索の基本ガイド」に記載しています。

 

1.2 全体の流れ

 下図は特許情報の検索から候補企業を抽出するまでの全体の流れを示したものです。

(1)特許情報を検索します(下図(1))。

(2)一覧情報を取得します(下図(2))。

(3)個々の特許情報を確認していきます(下図(3))。

(4)自分なりの結論を出します(下図(4))。

これが大きな流れです。

 

 

 本記事では、主に上記(1)について紹介します。

 

2 技術ワードから特許検索(基本操作)

 それでは技術ワードから特許検索してみましょう。

 

2.1 「特許・実用新案検索」を開く

 まず、J-PlatPatのトップページ(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)上部の「特許・実用新案」にカーソルを合わせると表示される「特許・実用新案検索」(下図赤枠部分)をクリックします。

 

 「特許・実用新案検索」の画面が開きます(下図)。

 

 まず、上図の①の赤枠の部分についてです。

 「テキスト検索対象」の「文献種別」の「国内文献」にチェック(✓)が入った状態であることを確認し、「外国文献」、「非特許文献」からチェック(✓)が外れていることを確認します。
 「外国文献」、「非特許文献」にチェック(✓)が入っていると、「検索オプション」(後述)で「出願日」を指定することなどができなくなります。
 これらにチェック(✓)が入っている場合は外しておきます。
 次に、上図の②の赤枠の部分についてです。
 この部分でキーワード検索を行います。
 検索項目はプルダウンメニューになっていて、「全文」、「書誌的事項」、「発明・考案の名称/タイトル」、「要約/抄録」、「請求の範囲」、「明細書」などの項目を選択することができます。
 この②の部分を使って特許情報をキーワード検索します。
 

2.2 キーワード入力と検索

 まず、「検索項目」のプルダウンメニューから「請求の範囲」を選択します(下図赤枠部分)。

 

 これにより、右欄の空欄に入力したキーワードの検索対象範囲が、特許文献の中の「請求の範囲」になりました。

 請求の範囲とは、特許権の権利範囲を定める部分であり、権利的に非常に重要です。

 つまり、請求の範囲を構成する技術要素(以下に入力する技術名)は、発明に不可欠な技術として開発において重視されている可能性が高いと言えます。

 次に、検索項目「請求の範囲」の右隣にある空欄(下図赤枠部分)にキーワードを入力します。 

 ここに自分の専門に関わる技術名を入力します。

 下の例では「プラズマ」と入力しました(プラズマ技術の開発に関わっていたと仮定します)。  

 

 キーワードを入力し終わったら、画面を下の方にスクロールし、「検索」(下図赤枠部分)をクリックします。 

 

 これで、特許出願書類中の「請求の範囲」に「プラズマ」という語が含まれる特許文献が検索されます。

 検索結果は次の通りでした。

 「検索結果が3000件を超えたため表示できません(133437件)。」と表示されました(下図赤枠部分)。

 このようにJ-PlatPatには検索結果の表示限界があります(本記事作成時点)。

 

 上図中に赤字で表示されているように、検索オプションの日付指定で検索範囲を絞ります。

 

2.3 絞り込み(日付指定による絞り込み)

 「検索オプション」は「検索」の上にあります(下図)。

 「検索オプション」という表示の右側の「開く +」(下図赤枠部分)をクリックすると、画面が展開されます。 

 

 展開画面の中の「日付指定」のプルダウンメニューから「出願日」を選択します(下図赤枠部分)。 

 これにより、特許出願書類が特許庁に提出された日(出願日)による絞り込みができます。

 

 2022年7月以降に出願された分を検索してみます。

 「出願日」の右横の空欄(左の空欄)に「20220701」(8桁の数字で表現した西暦)と入力します(下図赤枠部分)。 

 これにより2022年7月1日から検索時点に至るまでが検索対象範囲になりました。

 なお、期間を指定したい場合は、右側の空欄にも西暦(8桁の数字)を入れることになります。

 

 今度は検索結果が2136件(下図赤枠部分)で一覧表示可能になりました。

 

 

2.4 検索結果一覧の見方

 下図は検索結果一覧の最上段の表示です。

 

①「文献番号」

 一覧のそれぞれの「文献番号」から個別の情報にアクセスできます。

 発明に関する開発内容の詳細を見たい場合は、文献番号からアクセスするのが手っ取り早いです。

 アクセス方法は、それぞれの「文献番号」をクリックするだけです。

 

②「出願日」

 出願日から開発時期を推測することができます。

 例えば、出願日が20年以上も前であれば、その特許文献に記載された開発内容も想到古い情報だと言えます。古い情報は現在の開発実態と乖離している可能性がありますので注意が必要です。

 一方、出願日が現在に近いほどホットな開発成果だと言えます。先の検索結果は2022年7月1日以降に出願された情報ですので、かなり新しい開発事情が記載されていると言えます。

 

③「発明の名称」

 発明の名称は、その発明を一言で表現したものです。

 発明の名称から検索意図どおりに検索されたかどうか推測することができます。

 例えば、検索によって出てきた特許文献の発明の名称が「プラズマ加熱装置」や「プラズマ処理方法」であれば、プラズマ技術が関連する特許文献、すなわち、検索意図に沿って検索された特許文献だと判断できます。

 

④「出願人/権利者」

 通常、開発をおこなった企業が出願人になります。

 

2.5 検索結果一覧の情報取得

 検索結果一覧については、エクセルデータとして保存することができます。

 「CSV出力」(下図赤枠部分)をクリックします。

 

 「CSV認証」という画面がポップアップします。

 ポップアップ画面は「ユーザID」と「パスワード」の入力を求めてきます。

 ここがひと手間かかるところなのですが、「ご利用申請はこちら」(下図赤枠部分)から「ユーザID」と「パスワード」を設定してください。申請時に通知を受け取るためのメールアドレスが必要です(メールアドレスさえあれば設定はすぐ終わります)。 

 

 「CSV認証」画面で「ユーザID」と「パスワード」を入力すると、以下の画面が表示されます。「OK」(下図赤枠部分)をクリックします。

 

 モニターの右下付近に「CSVダウンロード」という表示があらわれます(下図赤枠部分)。これをクリックします。  

 

 次に、パソコンのウインドウの上段左側などにあるダウンロードアイコンをクリックし、さらに表示されたCSV形式のデータをクリックします(下図赤枠部分)。 

  

  以下がCSV形式で取得したデータの例です。

 メニューバーから「ファイル」を選択し、「名前を保存する」において「Excelブック」を選んで保存します。 

 この一覧表データは、自分で編集して、出願人別の出願件数や気になる企業の出願件数の推移を調べるのに役立ちます。

 

 

 上記データに基づく特許出願人上位企業は以下のとおりです。

東京エレクトロン 292件
アプライドマテリアルズ  159件
ラムリサーチ  116件
エーエスエムアイピーホールディング 35件
ディスコ 29件
キヤノン 22件
日新電機 21件
エーエスエムエルネザーランズ 20件
日立ハイテク 18件
キオクシア 15件
ケーエルエー  15件
日本特殊陶業 15件

(特許情報プラットフォームから独自作成)

 

 後は気になる特許出願人企業の特許文献を目的応じて調べるだけです。

 

3 技術ワードから特許検索(さまざまな検索)

 上の基本操作では、一つの技術ワードからシンプルに特許検索し、特許情報を取得するというものでした。

 ハマれば有用な情報が得られますが、通常、多くの情報ノイズが含まれます。

 より有用な特許情報を取得するための検索方法を以下に示します。

 

3.1 検索の軸とする技術ワードが一つだけの場合

 上の例では「プラズマ」を「請求の範囲」の技術ワード(入力事項)にし、半導体関連の企業が特許出願人に多く見られる特許情報を取得しました。

 現在取組んでいるのが半導体とは別の業界であり、プラズマを技術要素とする半導体に関連する企業を見つけたいとしましょう。

 まず、下図のように検索項目のプルダウンメニューから「要約/抄録」を選択します。 

 「要約」は発明の参考情報という位置づけの文章です。

 半導体に関する記述がある特許情報であれば、それが半導体関連の発明である可能性が高いです。

 次に、右欄に「半導体」と入力します。 

 

 

 このままだと、まだ検索結果が多すぎて表示限界を超えますので、検索オプションで出願日を「20120101」からにします(下図)。

  

 

 画面下の検索ボタンをクリックすると2834件の特許情報がヒットしました(下図)。

 

  

 

 以下は、上記特許情報に基づく特許出願件数トップ10です。

アプライドマテリアルズ  319件
半導体エネルギー研究所 256件
ラムリサーチ  166件
東京エレクトロン 122件
ルネサスエレクトロニクス 92件
東芝 73件
三菱電機 58件
富士電機 44件
パナソニックIPマネジメント 42件
住友電気工業 38件

(特許情報プラットフォームから独自作成)

 

 今回取得された特許情報の多くは半導体の製造方法に関する内容です(図省略)。

 このように、まず、自分の専門技術(上の例では「プラズマ」)を「請求の範囲」の入力ワードとします。 

 これにより自分の専門技術が検索の軸になります。

 次に、検索項目(「要約/抄録」、「請求の範囲」、「明細書」のいずれか)を選択し、関連する技術ワード(上の例では「半導体」)を入力ワードとします。

 これらのAND検索により情報を絞り込みます。

 これが基本的なやり方です。

 

3.2 検索の軸とするワードがメジャー過ぎてそのままでは検索に適さない場合

 検索の軸にしたい技術名がメジャー過ぎて、どのような言い換えをしても検索結果が情報過多になってしまう語もあります。

 例えば、冒頭の遺伝子関係はその例に挙げられるでしょう。

 検索ワードとして、「遺伝子」、「DNA」、「染色体」、「ゲノム」などが考えられますが、いずれであっても検索結果は膨大な数になります。

 冒頭の遺伝子関係の特許情報は、これら全てを検索ワードにし、いわゆるAND検索をおこないました(下図)。

 

 明細書には、その技術分野のことや発明の詳細が記載されています。

 その明細書の中に上記すべての語が含まれる場合、これは遺伝子関係の特許情報である可能性が高いです。

 検索項目を「請求の範囲」としてもよいのですが、請求の範囲は特許権の権利範囲を定める必須技術によって構成されるものであるため検索ワードが必須技術に含まれていないと情報として拾えなくなります

 上図のような検索で広く網をかけつつ別の検索ワードも用いて絞り込みをおこなうのがよいでしょう。 

 ちなみに、上記のAND検索でも検索結果は表示限界を超えますので、冒頭の特許出願人トップ10の作成にあたっては、さらに日付指定を掛けあわせました。

 

3.3 現業界を極力除き、別業界、新たな分野を探したい場合(除外キーワードの活用)

 上記3.1および上記3.2では、既存ジャンルを含む特許情報が取得されます。

 主に異分野の開発情報を取得したいという場合もあるでしょう。

 そのような場合、「除外キーワード」を利用した検索が有効です。

 「除外キーワード」は「検索キーワード」の下にあります(下図)。

 右端の「開く +」をクリックすると画面が展開されます。
 

 

 
 検索項目を「全文」にし、右欄に除外したいキーワードを入力します(下図)。

 

 

 今回は、半導体関連の特許情報を除外したいので、半導体関連のワード(「半導体」、「エッチング」、「成膜」、「プラズマ処理」)を入力してみました。
 
 また、「マイコプラズマ」という関係のないワードを拾わないように「マイコ」という語も除外するキーワードに含めました。

 2460件の特許情報がヒットしました(出願日が2018年以降のもの)。

 

 

 上記情報に基づく特許出願件数トップ10が以下になります。先ほどのトップ10に比べると、かなり特許出願人企業の顔ぶれが変わりました。

エーエスエムエルネザーランズビーブイ 42件
積水化学工業 36件
島津製作所 34件
ダイハツ工業 30件
パナソニックIPマネジメント 27件
SUBARU 26件
東芝 22件
レオロジー機能食品研究所 20件
エリコンメテコ(ユーエス)イン 20件
キヤノン 19件
国立研究開発法人産業技術総合研究所 19件

(特許情報プラットフォームから独自作成)

 

 今回取得された特許情報に記載されたプラズマ技術は、

・宝飾品の表面処理

・基材の化学的処理

所定ガスの処理

・人体を治療する装置

などさまざまな分野で利用されています(個々の特許情報から)。

 

 このように、「除外キーワード」を活用することで、現状と異なる別の分野の開発情報を導き出すことができます。

 

 ポイントは、現業界の特許情報を取り除く除外キーワードをいかに選ぶかです。

 

 今回、半導体業界の特許情報を除外するために、以下の観点から除外キーワードを選びました。

・業界を意味するワード→「半導体」

・その業界で使われているであろうワード→「プラズマ処理、成膜、エッチング」 

 

 このようにして取得された特許情報から別業界の特許情報を取得できたら、さらにその分野のワードを用いて特許検索するとよいでしょう(例えば、「プラズマ」と「治療」を検索ワードにしたさらなる絞り込み検索など)。

 

3.4 現業界を極力除き、別業界、新たな分野を探したい場合(特許分類の活用)

 上記3.3の「除外キーワード」を活用する以外に特許分類を活用する方法もあります。

 特許分類とは、技術分野ごとの分類のことで「IPC(国際特許分類)」、「FI(File Index)」、「Fターム(File Forming Term)」があります。

 詳しくは別記事で紹介するとして、今回は検索項目のプルダウンメニューの中の一番上にある「FI」を活用してみます(下図)。 
 

 

 

 FIは国際特許分類(IPC)がベースになっていて、IPCよりもさらに細かく分類されている日本独自の分類です。

 下表のように分類されています。

Aセクション 生活必需品
Bセクション 処理操作;運輸
Cセクション 化学;冶金
Dセクション 繊維;紙
Eセクション 固定構造物
Fセクション 機械工学;照明;加熱;武器;爆破
Gセクション 物理学
Hセクション 電気
 
 例えば、「生活必需品」に属する特許情報に絞って検索したい場合、右側の入力欄に「A」と入力します(下図)。

 このようにセクションのA~Hが入力文字になります。

 半導体業界でプラズマ技術に携わっている人にとって、「生活必需品」の分野は異分野だと言えます。

 

 これにより(請求の範囲における「プラズマ」と)生活必需品による絞り込み検索が可能になりました。

 上の各セクションはさらに下の階層があります。

 下表はAセクションの1つ下の階層です。

農業
A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業
食料品,たばこ
A21 ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地
A22 屠殺;肉処理;家禽または魚の処理
A23 食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理
A24 たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;擬似喫煙具;喫煙具
個人用品または家庭用品
A41 衣類
A42 頭部に着用するもの
A43 履物
A44 小間物;貴金属宝石類
A45 手持品または旅行用品
A46 ブラシ製品
A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般
健康;人命救助;娯楽
A61 医学または獣医学;衛生学
A62 人命救助;消防
A63 スポーツ;ゲーム;娯楽
A99 このセクションの中で他に分類されない主題事項

 

 上表に基づき、さらに検索範囲を絞り込むことができます。

 上の入力「A」の部分を「A01」とすることで、農業などの分野に絞り込み検索が可能になりました(下図)。上表のA01~A99が入力文字になります。 
 

 

 

 画面下の「検索」ボタンをクリックすると、355件の特許情報がヒットしました(下図)。

 

 

 これらの検索結果の中には、例えば、「生体組織をプラズマ処置する器具」や「植物の培養液にプラズマを照射する方法」などの特許情報がありました。

 

 このような個々の特許情報からは今後の開発の可能性を検討することもできます。

 上記検索方法のメリットは、異業界であろう特許分類を選択すればよく、上記3.3のように除外キーワードの選定に頭を使わなくよい点です。

 AからHまでのセクションの1階層下の情報については、記事後段に記載しておきましたので参考にしてください。

 

4 まとめ

 今回は、自分の専門技術を検索ワードの軸にして特許検索し、開発職を見つける方法を紹介しました(上記3.1および上記3.2)

 また、軸となる検索ワードに加え、

現状の分野の技術を「除外キーワード」にして検索する(上記3.3)

現状の分野に属しない特許分類の記号を用いて検索する(上記3.4)

により別の業界、新たな分野に焦点をあてることできることを紹介しました。

 既存分野だけでなく新たな途を探るのに役立ててください。

 本サイトで紹介する方法が少しでも役に立てば幸いです。

 

5 次に何をすべきか迷っている方へ

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<出典>
 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)に係る図:独立行政法人工業所有権情報館・研修館(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

<FIによる検索>

 以下は検索項目を「FI」とする検索方法です。

 まず「特許・実用新案分類照会(PMGS)」をクリックします(下図赤枠内)。

 

 特許・実用新案分類照会(PMGS)のページが表示されます。

 

 上記画面を下の方にスクロールすると、分類表示の画面になります。

 ここでは、生活必需品に係る「A」の左側にある「+」をクリックします(下図赤枠内)。

 

  上記操作によって所望の下層分類までいきます。

  ここでは、「A01B1/00」をクリックします(下図赤枠内)。

 

 画面上部のFIの入力欄に「A01B1/00」と表示されました(下図①)。

 入力欄右側にある「特実検索にセット」をクリックします(下図②)。

 

 特許・実用新案検索のページが表示されます。

 検索項目が「FI」と表示され、右側の入力欄に「A01B1/00」と表示されました(下図赤枠内)。

 

 これがクリック操作だけでFI記号を入力欄に入力する方法です。

 これが面倒であれば、プルダウンメニューから検索項目を「FI」とし、入力欄に手動で「A」や「A01」や「A01B」や「A01B1/00」などと所望のレベルの記号を入力することになります。

(参考)

FIセクション
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/cache/classify/patent/PMGS_HTML/jpp/FI/ja/fiSection/fiSection.html
Aセクション

農業
A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業
食料品,たばこ
A21 ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地
A22 屠殺;肉処理;家禽または魚の処理
A23 食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理
A24 たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;擬似喫煙具;喫煙具
個人用品または家庭用品
A41 衣類
A42 頭部に着用するもの
A43 履物
A44 小間物;貴金属宝石類
A45 手持品または旅行用品
A46 ブラシ製品
A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般
健康;人命救助;娯楽
A61 医学または獣医学;衛生学
A62 人命救助;消防
A63 スポーツ;ゲーム;娯楽
A99 このセクションの中で他に分類されない主題事項

Bセクション

B01 物理的または化学的方法または装置一般
B02 破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理
B03 液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離
B04 物理的または化学的工程を行なうための遠心装置または機械
B05 霧化または噴霧一般;流動性材料の表面への適用一般
B06 機械的振動の発生または伝達一般
B07 固体相互の分離;仕分け
B08 清掃
B09 固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生
成形
B21 本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き
B22 鋳造;粉末冶金
B23 工作機械;他に分類されない金属加工
B24 研削;研磨
B25 手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ
B26 切断手工具;切断;切断機
B27 木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般
B28 セメント,粘土,または石材の加工
B29 プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般
B30 プレス
B31 紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工
B32 積層体
B33 付加製造技術
印刷
B41 印刷;線画機;タイプライター;スタンプ
B42 製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物
B43 筆記用または製図用の器具;机上付属具
B44 装飾技術
運輸
B60 車両一般
B61 鉄道
B62 鉄道以外の路面車両
B63 船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品
B64 航空機;飛行;宇宙工学
B65 運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い
B66 巻上装置;揚重装置;牽引装置
B67 びん,広口びんまたは類似の容器の開封または密封;液体の取扱い
B68 馬具;詰め物,かわ張りされた物品
マイクロ構造技術;ナノ技術
B81 マイクロ構造技術

Cセクション

化学
C01 無機化学
C02 水,廃水,下水または汚泥の処理
C03 ガラス;鉱物またはスラグウール
C04 セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物
C05 肥料;肥料の製造
C06 火薬;マッチ
C07 有機化学
C08 有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物
C09 染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用
C10 石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭
C11 動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく
C12 生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学
C13 糖工業
C14 原皮;裸皮;生皮またはなめし革
冶金
C21 鉄冶金
C22 冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理
C23 金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般
C25 電気分解または電気泳動方法;そのための装置
C30 結晶成長
コンビナトリアル技術
C40 コンビナトリアル技術
C99 このセクションの中で他に分類されない主題事項

Dセクション

繊維または他に分類されない可とう性材料
D01 天然または人造の糸または繊維;紡績
D02 糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り
D03 織成
D04 組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布
D05 縫製;刺しゅう;タフティング
D06 繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料
D07 ロープ;電気的なもの以外のケーブル
D21 製紙;セルロースの製造
D99 このセクションの中で他に分類されない主題事項

Eセクション

建造物
E01 道路,鉄道または橋りょうの建設
E02 水工;基礎;土砂の移送
E03 上水;下水
E04 建築物
E05 錠;鍵(かぎ);窓または戸の付属品;金庫
E06 戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご
地中もしくは岩石の削孔;採鉱
E21 地中もしくは岩石の削孔;採鉱
E99 このセクションの中で他に分類されない主題事項

Fセクション

機関またはポンプ
F01 機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関
F02 燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備
F03 液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの
F04 液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ
工学一般
F15 流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般
F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段
F17 ガスまたは液体の貯蔵または分配
照明;加熱
F21 照明
F22 蒸気発生
F23 燃焼装置;燃焼方法
F24 加熱;レンジ;換気
F25 冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化
F26 乾燥
F27 炉;キルン,窯(かま)またはレトルト
F28 熱交換一般
武器;爆破
F41 武器
F42 弾薬;爆破
F99 このセクションの中で他に分類されない主題事項

Gセクション

G01 測定;試験
G02 光学
G03 写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ
G04 時計
G05 制御;調整
G06 計算または計数
G07 チェック装置
G08 信号
G09 教育;暗号方法;表示;広告;シール
G10 楽器;音響
G11 情報記憶
G12 器械の細部
G16 特定の用途分野に特に適合した情報通信技術
G21 核物理;核工学
G99 このセクションの中で他に分類されない主題事項

Hセクション

H01 電気素子
H02 電力の発電,変換,配電
H03 電子回路
H04 電気通信技術
H05 他に分類されない電気技術
H10 半導体装置;他に分類されない電気的固体装置
H99 このセクションの中で他に分類されない主題事項

<留意事項>
・本記事は、弁理士である管理人の視点で特許情報を独自に分析したものです。
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