大規模なインフラやビル建設を担うゼネコンに対し、戸建住宅業界は個々の住まいを建てる身近な業界としてイメージされます。
近年では脱炭素社会に向けたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及やV2H(車から家への給電)を含むエネルギーマネジメント、人生100年時代を見据えた健康維持・介護支援システムなど、さまざまな領域へと開発が展開されています。
しかし、企業サイトの情報だけでは、どのような研究開発がおこなわれているのか、どのような専門性が求められるのか、その全体像を把握するのは容易ではありません。
この問題に対し、特許情報を活用します。
特許情報は企業の開発の軌跡であり、客観的なエビデンスになり得る情報です。
本記事では、採用サイトとは別の視点で、大和ハウス、積水ハウス、住友林業、旭化成ホームズ、ミサワホーム、パナホーム、トヨタホームの研究・開発職ニーズと関連する専門性を特許情報から解読します。
結論(概要)は以下の通りです。
・建築、土木系分野(建築学、土木工学など)
・機械系分野(機械工学など)
・その他(材料工学、人間工学、電気電子工学、応用化学、情報工学など)
1 業界サーチの概要
特許情報は企業の開発情報だと言えます。
業界サーチは、業界における主要企業の特許情報から、その業界の企業がどのような開発をおこなってきたのか、客観的な情報を導き出そうとするものです。
特許分類(後述)からは、その特許に関わる開発の主な技術分野がわかります。
すなわち、その企業の開発職においてどのような専門性が求められるのか特許情報から推測できます。
2 戸建等住宅業界
2.1 戸建等住宅業界とは
ここでは、戸建住宅、賃貸住宅などの設計、施工、販売をおこなう事業者が集まる業界を意図します。
商業施設などの住宅以外が事業範囲に含まれるものも対象になっている場合もあり、厳密に区別はしていません。
2.2 サーチ対象
以下の住宅メーカー7社を対象にしました。
(2)積水ハウス
(3)住友林業
(4)旭化成ホームズ
(5)ミサワホーム
(6)パナソニックホームズ(パナホーム)
(7)トヨタホーム
上記パナソニックホームズは括弧内の略称で記載します。
2.3 使用プラットフォーム
特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)
3 サーチ結果
3.1 結果概要
開発イメージは下表のとおりです。
|
モノの開発 |
サービスの開発 |
|
|
個人向け |
・柱脚補強構造 |
・システムによる電力管理 |
|
法人向け |
・仮設構造体 |
|
モノの開発としては、例えば、構造物の補強構造や耐火構造が挙げられます。
サービスの開発としては、例えば、電力管理などが挙げられます。
モノの開発が同時にサービスの開発になっている場合もの(電力管理システム⇔電力管理サービス)もあります。
3.2 出願件数の推移
下図は住宅メーカー7社社の特許出願件数の推移です。

最も出願件数が多い大和ハウスが年間約200件の出願ペースです。
いずれも特許出願につながる開発が常におこなわれていることが推測されます。
3.3 開発の活発度
特許出願件数≒開発の活発度、だと考えるなら、
大和ハウス>積水ハウス>ミサワホーム>旭化成ホームズ>トヨタホーム>住友林業>パナホーム
だと言えます。
3.4 主な開発分野
各社ごとに特許出願件数が多かった技術分野を以下に示します。
各社の出願上位3つの技術分野を抽出して並べています(特許出願されていても、その企業の出願件数上位に入っていない技術分野は除外されています)。
各記号は発明の技術分類をあらわします。

分類参照:FIセクション/広域ファセット選択(特許情報プラットフォーム)
植物の栽培や森林の管理や伐採などがこれに該当します。
住友林業がこの分野から多く出願しています。
建物の基礎工事や掘削などがこれに該当します。
大和ハウスがこの分野から多く出願しています。
建物の構造などがこれに該当します。
7社全てがこの分野から多く出願しています。
壁や天井の仕上げなどがこれに該当します。
積水ハウス、住友林業、ミサワホーム、タマホームがこの分野から多く出願しています。
商業、公共施設などがこれに該当します。
大和ハウス、積水ハウス、旭化成ホームズ、ミサワホーム、トヨタホームがこの分野から多く出願しています。
開き戸や窓の機構、構造などがこれに該当します。
旭化成ホームズがこの分野から多く出願しています。
温度、湿度、空気清浄度などを調整する空調システムなどがこれに該当します。
パナホーム、トヨタホームがこの分野から多く出願しています。
3.5 住宅メーカー7社の近年の開発トレンドと求められる専門の例
特許情報の出願年数が新しいほど、その企業の開発実態を反映していると言えます。
ここ10年のトレンドは以下のとおりです。
発明の主要な技術分野(筆頭FI)の出願年ごとの出願件数です。
出願件数が少ない技術分野は除外しています。
発明の説明は、必ずしも特許請求の範囲を完全に表現したものではありません。
関連する専門分野の例はあくまでイメージです。また、専門の概念レベルを必ずしも同一レベルで表示してはいません。
特許は難解ですが、GeminiやChatGPTなどのテキスト生成AIを活用すると簡単に解読できます。以下の記事を参考にしてください。
(1)大和ハウス|開発トレンドと専門性

上図期間中、E04Bが最も多いです。次いで、E04G、E04Hが多いです。
具体例として鉄骨構造において柱にベースプレートを固定するための治具が挙げられます。
従来、ベースプレートの位置決めと固定は手作業でおこなわれており、時間と手間がかかり精度に課題がありました。
これに対し、柱に当接する当接部、ベースプレートと係合する係合部、そして柱を挟持する挟持部からなる治具が開発されています。治具を柱に配置し、ベースプレートを係合させることで正確な位置決めが可能となり挟持部の固定によって溶接作業中のずれを防ぎ、熟練作業者でなくとも施工が可能になります(以下URL)。
当接部、係合部、挟持部からなる治具→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7575975/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(治具が様々なサイズの柱やベースプレートに対応できるか、治具を使用することによって構造全体の安全性に影響がないか検証)、機械工学(治具の構造設計、強度解析)
従来技術はコンクリート打設が必要な湿式工法や部材が大型で運搬・施工が困難な補強構造が一般的でした。
これに対して、平板状の座屈受け補強板とこれらを連結する連結部材または蝶番を組み合わせた構造により、運搬や施工の煩雑さ、現場での調整の難しさを改善する柱脚補強構造が開発されています(以下URL)。
柱脚補強構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7642409/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(地震などの災害時に建物がどのように変形するかの予測、補強構造の検討と検証)、材料工学(材料の強度や耐久性の評価、材料選定、異なる材料同士の接合方法の検討)
従来の天井システムでは冷房運転時に天井裏に湿気がこもり結露が発生する、あるいは暖房運転時に天井の温度が下がり結露が発生するといった問題がありました。
これに対して、第一天井と第二天井の間の空間部に切替部と送風部が設けられ、冷房運転時には室内空間の空気を小屋裏空間へ送り込んで湿気を排出するとともに空間部を断熱層として利用し天井の温度低下を抑制し、暖房運転時には室内空間の空気を空間部に送り込んで天井を暖めることで結露の発生を防ぎ、一年を通して室内環境を維持し、建物の耐久性を向上させる天井システムが開発されています(以下URL)。
結露発生を抑制する天井システム→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7637526/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(建物の構造や気候条件に応じた空気の流れや温度管理の方法の検討)、機械工学(送風部の性能向上の検討、切替部の動作制御設計)
具体例として建物施工中に作業員の転落を防止するために建物本体に取り付ける仮設構造体が挙げられます。
従来技術では取り付けや取り外しに手間がかかる、あるいは安定性に欠けるといった問題がありました。
これに対して、取付け作業を容易にする長さの異なる2つの突出部材を備える仮説構造体が開発されています。具体的には、長い突出部材が先に貫通穴に挿入され、その後短い突出部材が挿入されることで、手探りでの作業を容易になり、狭小スペースでの作業効率を高めています。また、突出部材の先端がテーパー形状であるため、貫通穴への挿入をスムーズにしています。さらに、建物本体に建築用パネルを取り付ける際の金具を利用して仮設構造体を設置されることで別途クランプ部材を取り付ける手間が省かれ施工性が向上しています(以下URL)。
転落防止のための仮設構造体→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7611677/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(さまざまな建物構造や施工条件を考慮した仮設構造体の形状や配置、取り付け方法の検討)、機械工学(仮設構造体の設計、性能評価)
具体例として木造建築物における柱とブレース(筋交い)の接続構造が挙げられます。
従来の接続構造では地震時に接続金物が柱の側面を滑りブレースの耐震性能を十分に発揮できないという問題がありました。
これに対して、接続金物の補強リブに傾斜部が設けられ、頭付き固定手段(ボルトなど)が柱の長手方向に傾斜して固定されることで、地震時のせん断力に対する抵抗力を高めてブレースの滑りを抑制し、地震の初期段階からブレースが機能して建物の耐震性能を向上させた接続構造が開発されています(以下URL)。
筋交いの接続構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7593553/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(接続部の応力集中や変形の評価、補強リブの形状や配置、頭付き固定手段の種類や配置の検討)、機械工学(接続部に発生する応力やひずみの分析、材料の選定や接続部の形状設計)
(2)積水ハウス|開発トレンドと専門性

E04Bが最も多いです。次いで、E04Hが多いです。その次がE04Fです。
具体例として建築物の耐力壁が挙げられます。
従来技術では耐力壁の補強によって壁の厚みが増加し、他の壁との調整が必要になるという課題がありました。
これに対して、縦フレーム材に設けられて当接部が被固定縦材に当接され、スペーサーを介して固定されることで壁の厚みを増やさずに強度を高めています。さらに、縦フレーム材と被固定縦材の間にダンパーが配置されることで、地震などの際に発生する水平せん断力による衝撃を緩和し、耐力壁の変形や破損を防ぎ、既存の耐力壁への適用を容易にして、壁の開口部を広げたり間取りを変更したりするリフォームが容易になる耐力壁が開発されています(以下URL)。
建築物の耐力壁→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7641486/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(当接部やスペーサー、ダンパーの形状や配置、固定方法の検討)、土木工学(耐力壁の強度や剛性、変形能力などの評価、耐力壁の設計)
従来の断熱構造には屋根パネルの厚みが薄い部分で断熱性能が低下し、別途断熱材や結露対策が必要で施工性が悪いという問題がありました。
これに対して、屋根パネルが熱伝導率の異なる2種類に分けられ、厚みの薄い部分に熱伝導率の低いパネル(第2屋根パネル)が使用されることで断熱性能を確保し、天井裏の断熱材や梁の結露対策を省略できて施工性を向上させた断熱構造が開発されています(以下URL)。
天井裏の断熱構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7639835/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(屋根パネルの種類や配置、断熱材の有無などが断熱性能に与える影響の分析、最適な断熱構造の検討)、材料工学(さまざまな材料の熱伝導率や耐久性、コストなどの比較検討、断熱性能とコストパフォーマンスに優れた材料の選定)
具体例として2階以上のロジア壁(ロジア(バルコニーに似た屋外空間)の周囲を囲む壁)が挙げられます。
従来のロジア壁は、2階以上の高さに構成する場合、上端を建物の躯体に接続することが難しい場合があり構造的な安定性に課題がありました。
これに対して、ロジア壁が2階床高の第1梁と上端の第2梁で構成され、第1梁が建物の横架材に接続されることで安定性が確保され、第2梁は上フレームを介して第1梁に接続され、建物躯体には接続されないため設計自由度も維持されて、建物躯体への接続が難しい場合でも安定したロジア壁が開発されています(以下URL)。
ロジア壁→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7639877/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(ロジア壁にかかる荷重や変形の計算、ロジア壁の形状、材料、施工方法の検討)、土木工学(地震や台風などの荷重条件下でのロジア壁の応力や変形の計算、安全性の評価)
従来の階段下空間は収納やトイレとして利用されることが一般的でしたが、近年では在宅勤務の増加に伴い新たな空間活用が求められています。
これに対して、階段の斜め下にある天井の低い部分を子供空間とし、高い部分をワーク空間とし、二つの空間の間に腰の高さほどの壁(腰壁)が設けられ、その上に透明な板が設置され見守りと遮音に機能し、ワークスペースには腰壁から水平に突き出すようにデスク天板が取り付けられて大人が座って作業できるスペースが確保され、在宅勤務と子供の見守りを両立する階段下構造が開発されています(以下URL)。
階段下構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7635813/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(階段の形状、勾配、材質などの検討、安全で快適な階段と階段下空間の設計)、人間工学(子供と大人の両方にとって安全で快適な空間の設計、人間工学的なデータを収集し分析)
具体例として面材を用いた手摺が挙げられます。
従来の手摺では面材の固定にシーリング材やガイドプレートが用いられており、面材の取り外しや交換に手間がかかるという問題がありました。
これに対して、面材の上端部を挟持する上枠部と下端部を挟持する下枠部が設けられ、上枠部と下枠部にそれぞれ締結部材と係合部材が設けられることで面材の取り外し・取り付けを容易にした手摺が開発されています(以下URL)。
面材の取り外し・取り付けを容易にした手摺→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7643498/15/ja
関連する専門分野の例:機械工学(面材を確実に固定し、容易に取り外し可能な締結機構の設計)、建築学(建築空間のコンセプトや周辺環境との調和を考慮した手摺の形状や材質の選定)
(3)住友林業|開発トレンドと専門性

E04Bが最も多いです。次いでA01G、E04Fが多いです。
具体例として木造建築物の床の耐火性能を向上させるための耐火床下地構造が挙げられます。
従来の木造床には耐火性を高めるために石膏ボードやコンクリートなどの材料を使用していましたが、これらの材料は設置や解体に手間がかかり再利用も困難でした。
これに対して、木床部材の上に粒状体敷設層が設けられ、その上が床下地用面材で覆われ、粒状体にはパーライトや砂などの耐火性・不燃性の材料が使用され、木床部材の上に枠部材が取り付けられ、区画ごとに粒状体が充填されることで、耐火性を有し、施工性も高められた耐火性床下地構造が開発されています(以下URL)。
耐火床下地構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7636992/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(施工性、コスト、耐久性などを考慮した床下地構造の設計)、材料工学(耐火性、断熱性、遮音性、耐久性、安全性などの評価、最適な粒状体の選定)
具体例として屋上緑化などに用いられる緑化システムが挙げられます。
従来の緑化システムでは植栽容器から排出される余剰水の排水処理が不十分であり、屋上面への漏水や排水管の詰まりといった問題が発生していました。
これに対して、植栽容器からの排水を案内する案内流路構成体と排水流路構成体との間に接続部材が設けられ、接続部材が管径の異なる2つの管部と通気部を有し、排水の円滑化と逆流防止をおこなうことで余剰水を適切に集めて排水する緑化システムが開発されています(以下URL)。
緑化システム→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7493477/15/ja
関連する専門分野の例:土木工学(接続部材の形状や材質、配置の検討)、環境工学(緑化システムにおける水の流れや水質変化の調査、接続部材が環境に与える影響の評価)
具体例として床開口部からの転落を防止する装置が挙げられます。
従来の転落防止装置には網状物や蛇腹蓋が用いられていましたが、強度が不十分であったり収納室の内部が見えにくかったりする問題がありました。
これに対して、縦長の断面を持つ支持バーと網体の組み合わせにより特定の形状を持つ板バネで支持バーを固定し、固定解除には支持バーを回転させる必要があることで安全性を確保し、強度と視認性を両立した転落防止装置が開発されています(以下URL)。
床開口部からの転落防止装置→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-6376897/15/ja
関連する専門分野の例:機械工学(支持バーやロック機構の強度の最適化)、人間工学(さまざまなユーザーにとって安全で使いやすい設計を検討)
(4)旭化成ホームズ|開発トレンドと専門性

E04BとE04Hが同程度で最も多いです。次いでG06Qが多いです。
具体例として床下空間の断熱構造が挙げられます。
従来の床下断熱は床材を剥がすなどの大掛かりな工事が必要で居住者の負担やコストが課題でした。
これに対して、内部に断熱材を充填したチューブ状の袋体とガイド棒が組み合わされた断熱部材が床下換気口から床下空間に挿入され、基礎の立上り部に沿って配置され、床下空間の外周部を断熱し、熱損失を低減することで床材を剥がすことなく建物の外側から施工可能な断熱構造が開発されています(以下URL)。
床下空間の断熱構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7369850/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(断熱部材の配置や施工方法の最適化)、機械工学(断熱材の充填装置の設計、換気システムの設計)
具体例として屋上に太陽光パネルと制振装置が設置された建物が挙げられます。
既存は制振装置設置時に太陽光パネルを撤去する必要があり、発電容量の減少やパネルの無駄遣いが問題になっていました。
これに対して、屋上階梁から延びる支持部と架台梁により太陽光パネルと制振装置を別々に支持し、制振装置が太陽光パネルの下に配置され、パネルを撤去せずに制振装置が設置可能で発電容量を維持しつつ制振性能を向上させた建物が開発されています(以下URL)。
太陽光パネルと制振装置が設置された建物→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7616972/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(さまざまな屋根形状や構造に対応できる架台構造の設計)、電気工学(太陽光パネルの配置や角度の最適化、太陽光発電システムと制振装置の電気的な接続、制御システムの設計)
具体例として太陽光発電などの分散型電源を備えた集合住宅における電力管理システムが挙げられます。
従来の集合住宅では太陽光発電の導入コストや運用コストが課題でした。
これに対して、電力消費量と発電量から住戸ごとの電気代を算出し、発電量に応じてオーナーに屋根地代を支払うことで、余剰電力は売電または蓄電し、電力需給バランスに応じて分散型電源の発電量と蓄電池の充放電を制御する電力管理システムが開発されています(以下URL)。
電力管理システム→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7595216/15/ja
関連する専門分野の例:電気工学(集合住宅における分散型電源の構成や容量の設計)、経営工学(電力システムの経済性評価やコスト分析、需要家やオーナーにとって魅力的な料金体系や契約条件の設計)
(5)ミサワホーム|開発トレンドと専門性

E04Bが最も多いです。次いでE04H、E04Fが多いです。
具体例として木造建物の耐震性を向上させるための耐力壁構造が挙げられます。
従来、地震時の揺れにより耐力壁と他の構造部材との接合部に隙間が生じ、耐震性が低下する問題がありました。
これに対して、柱材と上部構造部で構成される架構内に耐力壁部が設けられ、柱材上端部から突出した支持部材で上部構造部が支持され、耐力壁部上端部、柱材上端部、支持部材が接合手段(ボルト、プレート)で一体化したことにより、地震時の変形による隙間発生を抑制し、耐震性を高めた耐力壁構造が開発されています(以下URL)。
耐力壁構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7332765/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(木造建物の構造特性や地震時の挙動を考慮した耐力壁構造の設計)、材料工学(耐力壁構造に最適な材料の選定、接合手段(ボルト、プレート、接着剤など)の性能評価、最適な接合方法の検討)
具体例として居住者のライフスタイルの変化に合わせて間取りを自由に変更できる住宅が挙げられます。
従来の規格住宅では建築後の間取り変更が困難でした。
これに対して、可動仕切りによって複数のエリアに区切ることができるマルチゾーンが設けられています。具体的には、L字型のマルチゾーンが第一・第二可動仕切りで三つのエリアに区切れるように構成され、各エリアは通路に対してそれぞれ出入口があり、用途に応じて区画や連結が可能であるため、子供の成長や趣味の変化など家族構成やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる住宅が開発されています(以下URL)。
間取りを自由に変更できる住宅→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7401959/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(可動仕切りの種類、配置、収納方法、操作性など技術的な実現可能性の検討、居住者の快適性を考慮した空間設計)、人間工学(照明、音響、温熱環境など居住者の快適性に影響を与える要素の評価・改善、高齢者や障害者の身体機能や認知機能の変化を考慮した安全で使いやすい住宅設計)
具体例として耐火建築物における階段室の施工方法が挙げられます。
既存技術では耐火被覆材を介して階段を躯体に固定する際、時間の経過とともに固定材が緩む可能性がありました。
これに対して、耐火被覆材を補強するプレートを介して階段を固定することで、強固な固定状態を維持する施工方法が開発されています。具体的には、躯体に耐火被覆材と補強プレートを取り付けた後、階段側から固定材を打ち込み固定し、階段を支持する受材も同様に固定し、下方から耐火被覆材で覆うことで、耐火被覆材を介して階段を固定する場合でも固定材の緩みを防ぎ安定した階段室にしています(以下URL)。
耐火建築物の階段室の施工方法→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7547311/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(階段室の構造設計、さまざまな階段の形状や寸法に対応できる施工方法の検討)、材料工学(耐火被覆材、補強プレート、固定材などの材料選定、材料試験、材料評価)
(6)パナホーム|開発トレンドと専門性

F24Fが最も多いです。次いでE04Bが多いです。その次がE04Fが多いです。。
具体例として住宅の全館空調システムの性能判定方法が挙げられます。
従来の全館空調システムでは空気調和機が期待通りの性能を発揮しているかを正確に判定することが困難でした。
これに対して、外気温度が一定条件を満たす際に空気調和機を最大運転モードで運転し、その際の状況情報を取得・記憶し、記憶された情報から空調能力を計算し、結果を表示することでシステムの性能を評価する全館空調システムの性能判定方法が開発されています(以下URL)。
全館空調システムの性能判定方法→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7633896/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(住宅の断熱性能や気密性能を考慮した全館空調システムの設計・評価)、機械工学(空気調和機の計測システムの設計、取得したデータに基づいて空調能力を計算するアルゴリズムの設計)
具体例として建物の梁と天井材の隙間を埋める気密材が挙げられます。
従来、この隙間は建物の気密性を低下させる要因でしたが効果的な解決策がありませんでした。
これに対して、プラスチックダンボール製の基材に複数の切断部と曲げ剛性低下部が組み合わされた変形容易部、梁に固定される第1部分、天井材に接する第2部分が設けられ、変形容易部において曲げ剛性低下部が第2部分側に配置されることで、折り曲げ時に第1部分の切断端面が第2部分で塞がれることで気密性を高めつつ施工性高められた気密材が開発されています(以下URL)。
気密材→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7108678/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(気密材の性能や施工性の評価、建物全体の気密性能向上に貢献できるような形状の検討)、材料工学(気密材の耐久性や耐候性を向上させるためのプラスチックダンボールの材質改良)
具体例として床梁のフランジに固定される床パネルが挙げられます。
従来技術では床パネル端部をフランジに強固に固定できず、床の強度や安定性に課題がありました。
これに対して、床材端部に固定板が取り付けられ、固定板が「床材固定の第1部分」と「フランジ固定の第2部分」に分離し、第2部分上面にナットが固定され、床材端部にナット用凹部が設けられることで床パネル端部がフランジに強固に固定されて施工性も向上した床パネルが開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7513437/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(床パネルの強度、施工性、居住性能の評価、改善点の洗い出し、床パネルの大型化、軽量化、断熱性向上など居住性能や施工効率を高めるための材料や構造の検討)、機械工学(固定板とフランジの接合部の強度や耐久性の解析、最適な形状や材料の検討)
(7)トヨタホーム|開発トレンドと専門性

E04Bが最も多いです。次いでE04H、F24Fが多いです。
具体例としてユニット式建物が挙げられます。
従来技術ではスキップ床部などの高床部を建物ユニットの柱に連結する必要があり、高床部の高さ位置が変わる度に構造計算をやり直す必要がありました。
これに対して、高床部を構成する床枠部と床枠部を支持する耐力壁からなる床支持部が設けられ、床支持部が建物ユニットの床大梁に連結された支持梁または基礎の上に載置されることで高床部が建物ユニットから独立させて構造設計の容易化を図ったユニット式建物が開発されています(以下URL)。
ユニット式建物→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7507118/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(高床部の施工性、居住性能、コストの評価、改善点の洗い出し、高床部の形状、寸法、材料のバリエーションの検討)、土木工学(高床部の耐力壁の配置、寸法、材料の最適化、必要な構造強度の確保)
従来技術では、けらば水切材の端部と雨押え材の端部との取り合い部分の施工が困難であり、施工ミスも生じやすいという問題がありました。
これに対して、短尺役物により雨押え材の端部加工を不要にし施工作業の容易化する構造、具体的には、開口領域におけるけらば水切材の上面と外壁面部の第1端面との間を覆う短尺役物が設けられ、短尺役物をけらば水切材よりも延出させて雨押え材が延出部分に重ねて設けられることで施工性と防水性を両立させた防水構造が開発されています(以下URL)。
防水構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7636208/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(防水構造の施工性、防水性能、耐久性の評価、改善点の洗い出し、防水構造の設計)、材料工学(防水シート、シーリング材、金属材料の選定、配合、加工方法などの検討)
具体例として帰宅時にウイルスや汚れを室内へ持ち込むことを防ぎ、玄関の意匠性を損なわない住宅が挙げられます。
従来の住宅では玄関ホールに洗面台がある場合、手洗いしかできず泥などで汚れた体は浴室へ移動する必要があり、その際にウイルスや汚れが室内へ拡散する可能性がありました。また、洗面台が玄関ホールにあると意匠性が損なわれるという問題もありました。
これに対して、玄関土間空間に隣接する土間空間部とその奥にある床上空間部からなる玄関収納空間が設けられ、土間空間部に洗面台、床上空間部にシャワー室と脱衣スペースが独立的に配置されることで、帰宅後すぐに手洗い・シャワーが可能となり、ウイルスや汚れの拡散を防ぎ、意匠性を保たれ、屋外用品の収納と衛生的なサニタリー空間が両立される住宅が開発されています(以下URL)。
屋外用品収納とサニタリー空間を両立する住宅→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7507124/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(玄関収納空間の動線、使い勝手、衛生面、安全性の評価、改善点の洗い出し、玄関収納空間の最適な広さ、形状、設備配置、収納方法などの検討)、人間工学(帰宅時の行動パターン、心理、身体的特性に関するデータを収集・分析、玄関収納空間の設計に反映)
具体例として床部の吹出口の閉鎖構造が挙げられます。
従来の吹出口閉鎖構造ではシート材を取り外して掃除する必要があり、手間がかかるという問題がありました。
これに対して、閉鎖部材を巻き取りまたは折り畳み可能とし、吹出口の周縁部に設けられた収容部に異物を集める構造、具体的には、閉鎖部材が開状態で異物が収容部に集められ、収容部の上部に設けられた蓋部が開き、床部上から掃除機で異物を吸い取ることができて閉鎖部材の着脱や全面清掃の必要がなくなり掃除の負担を軽減する吹出口の閉鎖構造が開発されています(以下URL)。
床部の吹出口の閉鎖構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7299854/15/ja
関連する専門分野の例:建築学(吹出口閉鎖構造の清掃性、安全性、耐久性の評価、改善点の洗い出し、吹出口閉鎖構造の形状、寸法、設置方法の検討)、機械工学(閉鎖部材の巻き取り・折り畳み機構、駆動機構、異物集積機構の設計、閉鎖部材の材料選定、形状設計)
(8)まとめ
天井、壁、柱、床など建築物に関する補強、耐震、耐火といった基本的な機能に関する出願が多く、これらの開発がおこなわれていることが推測されます。
また、緑化や電力管理、空調といった建築物の周辺技術に関する開発もなされていることもうかがえます。
3.6 共同出願人との開発例
共同出願人からはビジネス的結びつきがわかります。
技術によっては、開発をアウトソーシングしている可能性もあります。
各社の共同出願人(筆頭出願人)は以下のとおりです。
(1)大和ハウス

共同出願の例として建築物の外壁などを構成するパネルユニットを効率的に製造・施工するための架台が挙げられます。
従来のパネルユニット製造では作業者が不安定な体勢で作業したり天候に左右されたりする問題がありました。
これに対し、複数の胴縁が水平に支持されてパネル固定後に回転可能な架台、具体的には、水平方向に配置された胴縁を支持する回転部を有し、回転軸を中心にパネルユニットが回転することで、作業者が安定した体勢でパネルを固定でき完成したパネルユニットは回転により垂直に設置可能で、建物内部での製造も可能になり天候の影響を受けずに施工可能となる架台が開発されています(以下URL)。
架台→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7545887/15/ja
従来のペット用トイレには設置場所の制約や臭気の問題がありました。
これに対し、部体と袖壁で構成された収納空間にペット用トイレが格納され、内部空間に臭気捕捉体が設けられています。具体的には、洗面台や物置台の下部空間を有効活用し、収納空間と内部空間が連通されて臭気を捕捉・排出し、ペット用トイレパンと洗浄装置の組み合わせによって清掃の手間を軽減し、衛生的な環境を維持するペット用トイレの納まり構造が開発されています(以下URL)。
ペット用トイレの納まり構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7602728/15/ja
(2)積水ハウス

共同出願の例として屋外架設構造における外装材の不陸を調整する金具が挙げられます。
従来の不陸(面の凹凸)調整は外壁側からの調整が主であり、屋外架設構造の下面のような見上げられる場所での意匠性維持が困難でした。
これに対し、下目地側から操作可能な不陸調整金具、具体的には、ベース部材、弾性部材、操作ボルトが組み合わされ、操作ボルトの回転により弾性部材が外装材を押し下げて不陸を調整することで施工後でも容易に不陸調整が可能となり屋外架設構造の美観を向上させる不陸調整金具が開発されています(以下URL)。
不陸調整金具→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7604342/15/ja
従来の制震装置は鋼板の座屈防止のために大型化が必要となるか、特定の方向への変形防止しかできないという問題がありました。
これに対し、連結部材に外側変形防止板と内側変形防止板が設けられた装置、具体的には、鋼板と横架材の連結部分に設けられた連結部材が鋼板の双方向への移動を規制し、座屈を防止することで製品の大型化を避けつつ制震性能を実現する制振装置が開発されています(以下URL)。
制震装置→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-6297374/15/ja
(3)住友林業

共同出願の例として壁下地材に面材を固定する壁構造が挙げられます。
従来技術では面材を固定するビス頭が表面に現れ意匠性が低下するという問題がありました。
これに対し、面材が両面テープで固定され押縁部材と押縁化粧部材によりビス頭が隠れる構造、具体的には、面材と壁や床、天井との取り合い部に押縁部材が固定され、その上から押縁化粧部材が取り付けられることでビス頭を隠蔽し、意匠性の低下を防ぐ壁構造が開発されています(以下URL)。
壁構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-5889951/15/ja
(4)旭化成ホームズ

共同出願の例としてVOC吸着性能に優れた軽量気泡コンクリート(ALC)が挙げられます。
従来のALCは多孔質でありVOC吸着性能も有していましたが、その除去性能には改善の余地がありました。
これに対し、BET比表面積、細孔量、ヒステリシスが特定の範囲に調整されたALC、具体的には、水蒸気吸着等温線から算出されるBET比表面積、窒素吸脱着等温線から算出される細孔量とヒステリシスの度合いが特定の範囲に制御されることでVOCの吸着性能を高めたALCが開発されています(以下URL)。
VOC吸着ALC→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7393167/15/ja
(5)ミサワホーム

共同出願の例として要介護者の送迎を容易にし、プライベート空間への第三者の立ち入りを制限する住宅が挙げられます。
従来の要介護者向け住宅では居室から車両までの移動距離が長く送迎が困難でした。また、送迎時に第三者がプライベート空間に立ち入る可能性がありました。
これに対し、居室に隣接して駐車スペースが設けられ、居室から直接出入り可能にし、第二の出入口の解錠に連動して第一の出入口が施錠される機構により第三者のプライベート空間への立ち入りを制限する建物が開発されています(以下URL)。
住宅→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7286285/15/ja
(6)パナホーム

共同出願の例として外気温データに基づき空調システムの冷暖房運転の切り替え時期を自動で最適化する制御装置が挙げられます。
従来技術では外気温センサーの設置状態や環境変化により、切り替え時期に誤差が生じる可能性がありました。
これに対し、過去の複数年の外気温データから代表値が算出されて設定された閾値と比較されることで外気温センサーを用いずに適切なタイミングで冷暖房運転を切り替えられ、センサー誤差の影響を排除した空調システムの制御装置が開発されています(以下URL)。
制御装置→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-6802714/15/ja
(7)トヨタホーム

共同出願の例として太陽光発電システムと連携し発電電力を効率的に車両の蓄電池に供給する技術が挙げられます。
従来の太陽光発電システムでは発電量が少ない場合に昇圧回路が機能せず電力を有効活用できませんでした。
これに対し、発電量が少ない場合に発電電力を直接車両の低電圧蓄電池に供給し、その後昇圧して高電圧蓄電池に充電する構成により充電効率を向上させる技術が開発されています(以下URL)。
蓄電池供給技術→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2014-236551/11/ja
従来技術では地震などで建物が変形した際に開口部周辺の外壁材とそうでない部分の外壁材が互いに接触し破損する可能性がありました。
これに対し、開口部周辺の外壁材が建物の変形に追従しないように固定された構造、具体的には、開口部周辺の外壁材が建物に固定されたフレームに長孔を有するブラケットを介して取り付けられることで、建物が変形しても外壁材がフレームに対して水平方向にスライドし隣接する外壁材との接触が回避される外壁材の取付構造が開発されています(以下URL)。
外壁材の取付構造→https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2016-069856/11/ja
(8)上記(1)~(7)(共同出願人)のまとめ
建築物や建築物に関係する架台、金具、車両などの出願が確認されました。
当該分野に関する開発がおこなわれたことが推測されます。
出願件数は多くても年数件程度です。
4 開発に求められる専門性
上記3で示した特許分類≒開発人材に求められる専門性、だと仮定します。
上記各特許情報には以下の人材が関わっていると言えます。
・建築、土木系分野(建築学、土木工学など)
目的とする機能を実現するための構造設計や強度確保の検討などが求められます。
・機械系分野(機械工学など)
構造や形状、各種設備の機構に配慮した設計などが求められます。
・その他(材料工学、人間工学、電気電子工学、応用化学、情報工学など)
ただし、上記特許出願にあたっては、共同出願者やその他事業者に技術をアウトソースしている可能性もあります。
5 まとめ
ゼネコンの場合と同じく、構造物に関連する特許出願が多くあり、当該分野の開発が多くおこなわれていることが推測されます。
大学の専攻と関連づけるとしたら、特に多いものとして、建築、土木、機械、材料などの研究が該当する可能性があります。
ライフスタイルの変化やペットを意識した構造など生活に関わる要素が反映された特許出願が多い点がゼネコンの出願との相違点の一つに挙げられます。また、特許出願の中にも人間工学的な要素が重要になるものも多いです。
本記事の紹介情報は、サンプリングした特許情報に基づくものであり、企業の開発情報の一部に過ぎません。興味を持った企業がある場合は、その企業に絞ってより詳細を調べることをおすすめします。
参考記事:1社に絞って企業研究:特許検索して開発職を見つける方法4
以上、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
6 次に何をすべきか迷っている方へ
この分野で就職・転職を考えている方へ
👉 関連する業界・企業における開発内容と求められる専門性を解説しています
技術的に近い業界:パナソニック・三菱電機(エネルギー自給自足、スマートホームの観点)、不動産業界(資産価値評価の観点)
業界選びで迷っている方へ
👉 研究開発職の相違点を比較して判断したい場合はこちら
建設業界と戸建住宅業界と住宅設備業界の研究開発職の共通点・相違点
建設業界(ゼネコン)、建設業界(サブコン)、戸建等住宅業界、住宅設備業界
研究開発職の企業の探し方がわからない方へ
👉 特許情報を使って企業を見つける方法を解説しています
自分の専攻を活かせる企業を知りたい方へ
👉 研究開発職に強い企業を専攻別に簡易的に整理した入口編です
化学系、情報系、電気系、機械系、材料系、物理系、数学系、生物系、土木・建築系、薬学系
研究開発職の全体像を知りたい方へ
👉 まずは全体を把握したい方
👉 総合メーカー志望の方はこちら
・総合メーカーの就職・転職先一覧|研究開発に強い企業の技術分野
化学系で就職・転職できる業界を網羅的に知りたい方へ
<出典、参考>
・特許情報プラットフォーム(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)にて公開されている情報
・会社四季報 業界地図2024年、2025年版 東洋経済新報社
<留意事項>
・本記事は、弁理士である管理人の視点で特許情報を独自に分析したものです。
・本サイトでは、特許情報を正確かつ最新の状態でお伝えするよう努めていますが、情報の完全性を保証するものではありません。
・特許情報のご活用や解釈は読者ご自身の責任でお願いいたします。
・詳細な確認や重要な判断が必要な場合はお問い合わせフォームからご連絡ください。