おなじみの製品で、精密な機構と洗練されたデザインが融合する時計。
近年、スマートフォンやスマートウォッチといった革新的な競合が現れてきましたが、この業界の技術開発はどのような状況なのでしょうか?
これを特許情報からみていきます。
特許情報は企業の開発情報だと言えます。
実際にどのような開発がおこなわれたのか特許情報に記載されています。
今回は、時計メーカー2社の特許情報からどのような開発がおこなれてきたのか、また、開発にどのような専門性が求められるのか読み解きました。
結論(概要)は以下の通りです。
・情報系分野(情報工学、ソフトウェア工学、データサイエンス、通信工学、コンピュータサイエンス、制御工学など)
・電気系分野(電気電子工学、電子工学など)
・機械系分野(機械工学、人間工学など)
・材料系分野(材料工学、材料科学など)
・化学系分野(材料化学など)
・物理系分野(応用物理学など)
・数学系分野(応用数学など)
・その他系分野(経営工学など)
1 業界サーチの概要
特許情報は企業の開発情報だと言えます。
業界サーチは、業界における主要企業の特許情報から、その業界の企業がどのような開発をおこなってきたのか、客観的な情報を導き出そうとするものです。
特許分類(後述)からは、その特許に関わる開発の主な技術分野がわかります。
すなわち、その企業の開発職においてどのような専門性が求められるのか特許情報から推測できます。
2 時計業界
2.1 時計業界とは
ここでは、各種時計などを製造販売する業界を意図します。
ただし、時計に関する技術と時計以外の技術との区別はしていません。
2.2 サーチ対象
以下の時計メーカー2社を対象にしました。
(2)シチズンホールディングス
セイコーについては、時計関係の出願の多くが別記事で取りあげたセイコーエプソンの出願に含まれていて技術的な区別が難しいので、取りあげていません。
シチズンホールディングスの特許出願は「シチズン時計株式会社」の特許出願を含みます。
2.3 使用プラットフォーム
特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)
3 サーチ結果
3.1 結果概要
開発イメージは下表のとおりです。
|
モノの開発 |
サービスの開発 |
|
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個人向け |
・電子楽器 |
|
|
法人向け |
・連携する計算端末の操作内容に応じて計算補助情報を自動提供するシステム |
・タッチパネル上での直感的なジェスチャー操作により行列操作を可能にする方法 |
3.2 出願件数の推移
下図は時計メーカー2社の特許出願件数の推移です。

それぞれの企業の出願件数は異なりますが、両企業とも毎年一定数以上の出願をおこなっています。
そのような出願につながる開発がおこなわれていることが推測されます。
3.3 開発の活発度
特許出願件数≒開発の活発度、だと考えるなら、
カシオ>シチズン
だと言えます。
3.4 主な開発分野
各社ごとに特許出願件数が多かった技術分野を以下に示します。
各社の出願上位3つの技術分野を抽出して並べています(特許出願されていても、その企業の出願件数上位に入っていない技術分野は除外されています)。
各記号は発明の技術分類をあらわします。

分類参照:FIセクション/広域ファセット選択(特許情報プラットフォーム)
光の周波数変換などがこれに該当します。
シチズンがこの分野から多く出願しています。
カメラなどがこれに該当します。
カシオがこの分野から多く出願しています。
時刻表示手段を設定するための電気的作動装置などがこれに該当します。
シチズンがこの分野から多く出願しています。
制御装置などがこれに該当します。
カシオがこの分野から多く出願しています。
半導体の細部などがこれに該当します。
シチズンがこの分野から多く出願しています。
選択的なコンテンツ配信などがこれに該当します。
カシオがこの分野から多く出願しています。
3.5 時計メーカー2社の近年の開発トレンドと求められる専門の例
特許情報の出願年数が新しいほど、その企業の開発実態を反映していると言えます。
ここ10年のトレンドは以下のとおりです。
発明の主要な技術分野(筆頭FI)の出願年ごとの出願件数です。
出願件数が少ない技術分野は除外しています。
発明の説明は、必ずしも特許請求の範囲を完全に表現したものではありません。
関連する専門分野の例はあくまでイメージです。また、専門の概念レベルを必ずしも同一レベルで表示してはいません。
特許は難解ですが、GeminiやChatGPTなどのテキスト生成AIを活用すると簡単に解読できます。以下の記事を参考にしてください。
(1)カシオ|開発トレンドと専門性

上図期間中、G06Fが最も多いです。次いでH04N、G10H、B41J、G06Q、G03Bが多いです。
具体例として連携する計算端末の操作内容に応じて計算補助情報を自動提供するシステムが挙げられます。
従来の電卓に慣れたユーザはPC等の複雑な計算機能の存在を知らず使いこなすのが難しいという問題がありました。
これに対し、ユーザの操作に応じた計算をおこなう計算端末(関数電卓など)とその計算を補助する計算補助端末(スマートフォンなど)からなる計算補助システムであり、計算端末が操作部に入力された計算式情報(キー操作内容や計算式)を取得し、これを計算補助端末に自動的に送信し、計算補助端末は情報を受信すると自身の機能や性能が計算端末より優れているか、または対応する計算フォームが存在するかどうかなどに基づいて補助すべきか否かを判定し、補助が必要と判定した場合、グラフ表示、高精度計算結果または関連する計算フォームといった計算補助情報を出力(表示)することにより、ユーザは計算端末を操作するだけで意識することなく計算補助端末の機能や情報を得ることができる計算補助システムが開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7643423/15/ja
関連する専門分野の例:情報工学(計算端末と計算補助端末間での計算式情報のスムーズな通信と計算補助の要否を判定するロジックの設計、計算式情報(数式構造、変数、演算子)を効率的に表現・送受信するための通信プロトコルの設計、受信した計算式情報に基づきグラフ表示の可否、高精度計算の必要性、関連計算フォームの検索アルゴリズムの設計、補助判定の処理速度と精度を最適化、計算補助情報のユーザーインターフェースの設計)、電気電子工学(計算端末と計算補助端末における無線通信機能の実現、計算端末(関数電卓)に搭載する近距離無線通信モジュールの回路設計、小型の計算端末において計算式情報送信時の電力消費を最小限に抑えるための電源管理回路や通信周期の最適化、両端末のLSI(CPU/MCU)の選定において計算処理能力と通信連携や表示駆動に必要な処理性能をバッテリー駆動時間とコストの制約内でバランスさせるための性能評価と最適化)
既存のグラフ描画や計算アプリケーションでは数式等の入力に便利な入力方式が求められていました。
これに対して、電子書籍等を表示する参考付箋(第1表示領域)と数式や関数を表示する計算付箋(第2表示領域)を画面に表示する表示制御手段を備えた入力装置であり、ユーザーが参考付箋上の内容情報(数式等)を選択した際、この情報を計算付箋へ自動で転送し、変数名と対応付けて表示(具体的には、ユーザーが変数名を入力しなかった場合はシステムが予め設定した変数名を数式・関数に対応付けて自動で表示させ、ユーザーが選択後に変数名を入力した場合は入力された変数名を用いて数式・関数を計算付箋に表示)させることにより、外部資料からの数式や定数の入力手間を削減し、ユーザーに便利で効率的な入力方式を提供する入力装置が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7563559/15/ja
関連する専門分野の例:ソフトウェア工学(ユーザーの認知負荷を最小限に抑え、直感的で効率的な操作体験を実現するためのUI/UXの設計、検証および評価、参考付箋と計算付箋の画面上の最適な配置、ドラッグ操作やタップ操作といった付箋間連携のジェスチャー設計、変数名の自動割り当てロジック(例: 変数名未入力時の「a, b, c...」や「List1, List2...」などの)がユーザーに違和感を与えないかのユーザビリティテストの実施およびフィードバックに基づいたインターフェースの改善)、データサイエンス(考付箋に表示された電子書籍や画像データから数式、変数、表、行列などの非構造化情報を正確に識別して計算可能な構造化データへ変換するアルゴリズムの設計、画像形式の電子書籍から数式記号の繋がりや表の罫線を正確に検出して計算アプリが解釈できるテキスト形式に変換するモジュールの設計および誤認識率を低減するための認識精度向上パラメーターのチューニング)
従来の電子計算装置やアプリケーションでは行列内の成分の回転、循環シフト、転置といった高度な移動を直感的かつ簡単な操作で実施できないという問題がありました。
これに対して、表示部に表示された行列に対しユーザーのジェスチャー操作に基づいて複数の成分の配置を変化させる制御処理とタッチ位置を検出して、行列内の有効範囲内でのタッチインをジェスチャー操作の開始と判断する検出処理を含む行列操作方法であり、行内の第1成分から第3成分にかけて並ぶ領域に対して第1成分から第2成分の位置までスライドするジェスチャー操作が行われた場合、制御処理がその行の全ての成分をスライド方向に循環シフトさせることにより、行全体または列全体をタッチ操作で瞬時にシフトさせることが可能となり、行列成分の高度な移動(循環シフト)を機能ボタンやメニュー操作なしに直感的なスワイプ操作で素早く行うことができるようになる行列操作方法が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7509308/15/ja
関連する専門分野の例:情報工学(ジェスチャー操作と行列操作の論理的な結びつけ(マッピング)、システム全体の制御アルゴリズムの設計、タッチパネルの検出座標からジェスチャーの種類(スライド、回転など)を判定するロジックの設計、行列の行番号・列番号とタッチ位置の画面座標を対応づける座標変換アルゴリズムの設、サーバー・クライアント間でジェスチャー情報と行列データをやり取りする通信プロトコルの設計)、応用数学(行列操作の効率的な計算ロジックの確立、ジェスチャー操作のパラメータ(スライド距離、回転角度)が数学的に意味のある結果に正確に反映されるための計算モデルの構築、行列のサイズや操作の種類(循環シフト、回転、転置)に応じて浮動小数点演算の精度が維持される数値安定性の評価、循環シフト量や回転角度を決定するスライド距離の閾値の決定)
具体例として複数の撮像機器で取得した動画データの同期再生をおこなうデータ取得装置が挙げられます。
従来の技術では撮像機器ごとに時刻補正用の演算手段が必要であり、システムの構成が複雑になる点がありました。
これに対して、動画データを取得する複数の撮像機器、それらを個別の通信経路で制御する制御機器を備えたデータ取得装置であり、制御機器は撮像に先立ち各撮像機器との間で信号の送受信をおこない通信経路ごとの信号遅延時間を算出し、この算出された信号遅延時間に基づき複数の動画データを同期再生させる際の共通の基準時刻を設定するための設定情報を生成して各撮像機器に送信し、撮像機器は設定情報を受信し、動画データ取得時に取得した動画データにその設定情報を関連付けて保存することにより、撮像機器側の負担を軽減しつつ簡易な手法で複数の機器が取得したデータ相互を時間的に正確に関連付けて良好に同期再生できるデータ取得装置が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7574879/15/ja
関連する専門分野の例:通信工学(複数の無線通信チャネルにおける信号遅延の測定精度を向上させるための通信プロトコルとアルゴリズムの設計・最適化、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信環境下でマルチパスや干渉によるジッタを最小化するための時刻同期プロトコルの設計、制御機器と撮像機器間のパケット往復時間の統計的解析、信号遅延時間の算出精度を担保するためのサンプリング頻度やフィルタリング手法の決定)、データサイエンス(算出された同期設定情報に基づき各撮像機器の内部時計(計時回路)と動画データへのタイムスタンプ付与処理を連携させるためのファームウェアとソフトウェアアーキテクチャの設計、画データの取得(撮影部)、メモリへの保存、通信機能部からの設定情報受信の一連の処理を低遅延で実行するためのタスクスケジューリングとリアルタイム処理の実装、動画データのヘッダ情報またはメタデータ領域に制御機器から送信された「再生開始基準時刻」や「再生除外時間」などの同期設定情報を正確に関連付けて保存するデータ構造の設計)
従来の技術では撮影環境による位置検出精度のばらつきや一つの工程に含まれる複数作業の動きを個別に管理することが困難でした。
これに対して、所作を行う第1物体(例:作業者の手)に取り付けられた第1光源と取り扱われる第2物体(例:工具)に取り付けられた第2光源により連続撮像し、両光源が光学的に発信する識別情報(ID)を読み取りつつ時系列的な複数のフレームに基づき第2光源に対する第1光源の相対的な位置変化を検出し、相対位置変化のパターンや移動ベクトル(長さや角度の変化)の解析により、おこなわれた所作の種類を特定し、その開始タイミングに対応する特定フレームを決定し、制御手段が特定された所作の種類と特定フレームの情報を対応付けて記憶部に記憶させることにより、所作の種類を指定するだけで動画を所作の開始点から即座に再生でき、撮影画像に含まれる移動対象の情報と移動状況の把握が容易になる情報管理装置が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7567876/15/ja
関連する専門分野の例:情報工学(撮像装置(カメラ)とサーバー間の通信システム全体の設計、特定手段や制御手段のロジックを効率的に実装するためのソフトウェア・システムのアーキテクチャ設計、複数のカメラとサーバー間の高効率なデータ転送プロトコルの設計、大量の時系列フレームデータとメタデータ(ID、特定フレーム情報など)をリアルタイムで処理するためのパイプラインのアーキテクチャの構築、連続的に取得されるフレームデータから所作の特定・管理をおこなう特定手段や制御手段の各機能(位置検出、移動ベクトル算出、インデックス生成など)を組み込みシステムまたはサーバーサイドで並列・高速処理するためのソフトウェア構造の設計)、コンピュータサイエンス(所作の種類を自動的に識別して開始フレーム(特定フレーム)を正確に特定するための機械学習モデルの構築と管理テーブルの構造設計、作業者の所作(例:「部品を取りに行く」「工具をつかむ」)を分類・識別する学習モデルの構築、異なる作業者や撮影条件のもとで取得された大量の時系列データに基づき所作の開始・終了を最も的確に示す特定フレームの決定ロジック(例: 移動ベクトルの変化率が閾値を超えるタイミング)の最適化)
具体例として電子楽器が挙げられます。
従来、再生処理のサンプリングレートを高くすると処理負荷が増加し、再生音が適切に再生されない(再生音がもたつくなど)不具合が生じる可能性がありました。
これに対して、演奏操作子、操作に応じた演奏データを記憶する記憶部およびプロセッサを備える電子楽器であり、プロセッサはユーザが演奏操作子を操作し演奏を記録する録音状態にあるとき演奏データを記憶部に記憶する処理を第1の周期(例:1ms)で実行して高サンプリングレートの演奏データを記録し、一方、記憶部に記録された演奏データを再生状態で出力する際には録音時の第1の周期よりも長い第2の周期(例:5ms)で処理を実行することで、電子楽器のプロセッサの処理負荷を軽減することができ再生音が遅れるなどの不具合を抑制し、演奏の再現性を保ちつつ再生の安定性を向上させた電子楽器が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7747025/15/ja
関連する専門分野の例:電気電子工学(プロセッサ、音源LSI、記憶部などのハードウェアコンポーネントの選定および回路設計、プロセッサ(CPU/MCU)および音源LSIの最適な動作モードと電源回路の設計、演奏操作子(鍵盤、ペダル)からのアナログ信号を正確にデジタルデータに変換するためのA/Dコンバータ回路の選定、高精度なタイミングを保証するためのクロック生成・同期回路の設計)、コンピュータサイエンス(演奏データの時間情報(差分時間)を正確に処理して録音時と再生時で異なる周期(サンプリングレート)でのデータ入出力を効率的におこなうためのアルゴリズムとデータ構造の設計、演奏データを記憶部に格納・管理するためのリングバッファ構造やインデックス設計の最適化、データの高速な書き込み(録音)と読み出し(再生/早戻し)を可能にする探索アルゴリズムの設計、録音時の短い周期で得られた細かな時間情報を再生時の長い周期に合わせて音源LSIに出力する際に正確な再生タイミングを維持するための時間軸変換アルゴリズムの設計)
従来、鍵盤楽器の組立てはケース下側への潜り込みや治具使用など複数のねじ締め作業が煩雑でした。
これに対して、鍵盤楽器の鍵盤部を楽器ケースに組み付ける製造方法であり、鍵盤部と楽器ケースのいずれか一方に左右溝とそれに連通する前後溝を備えた略L字状の凹溝部を設け、他方にその凹溝部に係合可能な凸部を備える凹凸係合構造を採用し、まず凸部を前後溝に係合させる前後溝係合工程をおこない、次に鍵盤部をスライドさせることで凸部を左右溝に係合させる左右溝係合工程を実施することで鍵盤部を楽器ケースに対して前後方向及び左右方向に位置決めし、上下方向の移動を規制し、回転部材や他の固定部材を用いて最終的に固定することにより、煩雑なねじ締め作業を削減し、組立てを容易化する鍵盤楽器の製造方法が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7722404/15/ja
関連する専門分野の例:機械工学(部品の形状、公差、強度および組立ての機構の最適化、凹凸係合部の組立て容易性と固定後のガタつき防止を両立させるための寸法公差と嵌め合い設計の決定、鍵盤部を楽器ケースにスライド係合させる際の操作力や部品同士の摩耗を考慮した材料選定と表面処理の検討、鍵盤部とケースの接合部の応力解析および振動解析)、経営工学(鍵盤楽器の製造プロセスにおける作業手順、品質管理、およびサプライチェーン全体の最適化、低コストで高効率な生産システムの構築、凹凸係合構造の導入による人件費、製造リードタイム、在庫コストへの影響の評価、組立て時の部品の供給ロジスティクス(棚板、鍵盤部、固定部材などの供給タイミングと配置)の設計、組立て作業の容易化が製品の初期不良率や再作業率に与える影響の統計的分析)
具体例としてサーマルプリンタが挙げられます。
従来の技術は個々の発熱素子の履歴のみを参照していたため周囲のドットの蓄熱差が考慮されず、階調印刷(色の濃淡や明るさの違いを表現する印刷技術)の濃度ズレが発生するという問題がありました。
これに対して、多階調印刷をおこなうサーマルプリンタであり、複数の発熱素子が複数のグループに分割され、グループ単位で調熱処理を実行する制御手段を備え、この制御手段は調熱処理として前回の印刷で最小階調値(例:階調值0)が割り当てられた発熱素子を含むグループに対し、今回の印刷で最大階調値(例:階調值7)が割り当てられる発熱素子へ、履歴通電として所定時間だけ通電を行う処理を実行し、一方、前回の印刷で最小階調値の発熱素子が含まれていないグループに対しては今回の印刷で履歴通電を省く処理を実行し、前回の印字密度が低い領域(蓄熱不足の領域)に対してのみ適切な予備加熱がおこなわれ、高階調印刷における印字濃度の均一化と階調表現の安定化を実現するサーマルプリンタが開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7687328/15/ja
関連する専門分野の例:電気電子工学(調熱処理(履歴通電)を実現するためのヘッド駆動回路および電源回路の設計と最適化、履歴通電による所定時間(パルス幅)の通電を極めて正確に制御するヘッド駆動回路の設計、履歴通電と本通電が短時間内におこなわれる際の電源回路の瞬間的な負荷変動の解析、安定した電力供給が可能な平滑回路と制御ロジックの検討)、情報工学(印刷データからグループ単位での履歴情報を抽出して階調ズレを防止するための通電制御ロジックの設計、前回ラインの印刷データを高速にスキャンしてグループ内の最小階調値の有無を判定するための履歴データ生成アルゴリズムの設計、アルゴリズムを制御手段(CPU/プロセッサ)上で効率的かつリアルタイムに実行するためのデータ構造(履歴参照用グループの定義など)と組み込みソフトウェア(ファームウェア)の実装)
従来、コマンド削減のため複数の機能を1つの操作キーに割り当てると、使用者にとって操作とコマンドの対応関係が不明確になるという問題がありました。
これに対して、電源オン・オフ操作をおこなう電源スイッチにテープ切断機能を兼用させた電子機器であり、筐体前面にテープが繰り出される排出口を備え、内部の切断手段を制御手段が駆動制御するものであり、主電源オンオフの第1の操作とは異なる第2の操作(例:2回押し)でテープ切断を指令し、電源スイッチは第2の操作の操作方向が排出口にあるテープ面の法線方向(テープを押し切る方向)に沿うように筐体の上面かつ後面寄りに設けられていることにより、テープを切断する物理的な動作方向と電源スイッチを押す操作方向が一致するため使用者は直感的にテープ切断コマンドが電源スイッチに割り当てられていることを理解できユーザビリティを向上させた電子機器が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7533543/15/ja
関連する専門分野の例:人間工学(電源スイッチの配置、形状、操作方向、操作手順(例:2回押し)がテープ切断コマンドと直感的に結びつくか否かの評価、電源スイッチの操作方向がテープ切断方向と一致することによるユーザーの認知負荷軽減度の評価、スイッチの押下力、ストローク量、筐体上面の後面寄りという配置が電源オンオフ操作(第1の操作)とテープ切断操作(第2の操作)の誤操作率に与える影響の分析)、機械工学(電源スイッチ操作部(操作子)の機構設計、操作を確実に切断手段の駆動に連動させる筐体と内部メカニズムの構造設計、電源スイッチが筐体の上面で排出口の法線方向に沿って動作するようスイッチと操作子(プッシュボタンなど)を組み合わせた駆動系の幾何学的配置と組立て構造の設計、電動カッターの動作方向と電源スイッチの操作方向が平行になるよう切断手段の配置の調整、スイッチが筐体の後面寄りに配置された際の内部部品との干渉や配線の取り回しの検討)
具体例として他者のカスタマイズモデルをベースとしたオンライン上での製品カスタマイズ方法が挙げられます。
従来のシステムではユーザーが最初から自分でカスタマイズする必要があり、特注項目が多い場合にユーザーが戸惑う可能性がありました。
これに対して、コンポーネントの基底仕様がデフォルトの第1の基底対象物に加え特定のデザイナーやAIなどの特定の主体により特定の基底仕様が予め選択されたコンポーネントを含む第2の基底対象物を画面に表示させるカスタマイズ方法であり、コンピュータは第2の基底対象物に主体識別情報(特定の主体を識別する情報)を対応付けて画面に表示させ、ユーザーがこの表示された第2の基底対象物(他者のカスタマイズモデル)を選択すると、それをカスタマイズのベースとし、特定の基底仕様が選択されているコンポーネントについてユーザーによるカスタマイズを受け付けることにより、ユーザーがプロや有名人などが作成したモデルを参考に、またはそのモデルを起点として複数のコンポーネントを有する対象物を効率的かつ容易にカスタマイズすることができる方法が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7632579/15/ja
関連する専門分野の例:情報科学(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンスの設計とカスタマイズロジックのアルゴリズム構築、第2の基底対象物(他者カスタマイズモデル)を魅力的に提示するための表示順序決定アルゴリズム(例:主体、基準コンポーネントの属性、人気度などに基づくソートロジック)の設計・実装、ユーザーが直感的にカスタマイズをおこなえるように有効アングル画像の自動切り替え表示制御のプログラミング)、人間工学(ユーザー行動と在庫状況に基づく利益最大化と顧客満足度向上を両立させるための在庫管理および需給計画の最適化、ユーザーの行動履歴情報(閲覧、選択、注文)の解析およびコンポーネントの将来的な需要予測モデルの構築、予測と在庫状況を統合して優先度の高い製品に対して部品を優先的に割り当てる部品引当処理の最適化ロジックの設計)
具体例として配線が挿通される部位での密閉性を高めた電子装置が挙げられます。
従来、シール部材と被固定部の間に配線を通すと隙間が生じ、防塵効果が不十分となるおそれがありました。
これに対して、蓋状部材である固定対象部材、これが固定される被固定部の間に第1密閉部とこれに略直交する第2密閉部とが一体に設けられた密閉部材を備えた電子装置であり、密閉部材の第2密閉部と被固定部との間に光源パッケージへの接続に用いられる配線が挿通され、固定対象部材には第1密閉部と当接する第1当接部および第2密閉部と当接する第2当接部が設けられており、固定対象部材が被固定部に固定される際、第1密閉部と第2密閉部がそれぞれの方向に圧縮されることにより、配線が挿通される箇所においても第1方向と第2方向に略直交する二方向からの密閉が実現され、防塵効果に優れた電子装置が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7480805/15/ja
関連する専門分野の例:材料工学(密閉部材(パッキン)の材料選定と特性評価、長期的な防塵性、耐熱性および圧縮特性の最適化、パッキンに使用されるシリコンゴムなどのエラストマー材料について耐熱性、耐候性、圧縮永久ひずみなどの特性評価、異なる材料組成や硬度の試作品による規定の圧縮条件下での熱老化試験および弾力性の低下や劣化が防塵性能に及ぼす影響の分析)、機械工学(密閉構造全体の幾何学的設計の検証と最適化、配線挿通部の密閉性を保証するための固定対象部材(受熱部材)と被固定部(ケース)の接触圧やクリアランスの解析、固定対象部材、密閉部材、および配線からなる複雑な積層構造についての構造解析、固定用ネジの締め付けトルクをパラメータとして密閉部材の第1密閉部と第2密閉部における圧縮率と接触圧力の分布のシミュレーションおよび配線挿通部分で必要な密閉圧力が確保されているかの検証、リブ状の第2当接部が配線を損傷させずに効果的に押圧するためのリブの形状(R状の突出先端部など)と寸法の最適化および製造公差の許容範囲の設定)
(2)シチズン|開発トレンドと専門性

H01Lが最も多いです。次いでG04B、G04C、G04R、B23B、G04Gが多いです。
具体例として鉛フリーの銀ビスマスヨウ化物を用いた逆構造型光電変換素子が挙げられます。
従来の逆構造型ルドルフファイト太陽電池は光電変換効率が低いことが問題でした。
これに対して、基板上に下部導電層、正孔輸送層(層)、光吸収層(AgaBibIc)、電子輸送層、上部電極がこの順で積層され、光吸収層の組成比 が 以上 以下であるとともに、正孔輸送層の仕事関数と光吸収層の仕事関数の差が電子輸送層側との差よりも大きくされ、光は正孔輸送層側から入射し、キャリア生成が集中するこの界面に大きな内部電界が意図的に発生されることにより、発生した電子と正孔が効率よく分離され、再結合が抑制され、従来の逆構造型では困難だった高い光電変換効率を実現する光電変換素子が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7753088/15/ja
関連する専門分野の例:材料化学(光吸収層の低欠陥・安定的な薄膜形成プロセスの確立、最適な溶解溶媒の選定、溶液濃度とスピンコート条件(回転数、時間)の相関分析、組成比 を正確に から の範囲に制御するための前駆体溶液の配合条件の最適化、焼成温度と時間による組成変化と結晶構造の評価、低抵抗で安定なNiO層を形成するための真空蒸着条件の検討)、電子工学(光電変換素子の電気特性(特性、変換効率)の測定・解析、素子の性能を最大化する積層膜の膜厚や電極形成といったデバイス構造の最適化、各層(特に正孔輸送層、光吸収層、電子輸送層)の膜厚を系統的に変化させて開放電圧、短絡電流密度、曲線因子への影響の評価、上部/下部電極の材料、膜厚および形状の検討、電極接触抵抗と光吸収のバランスの最適化、キャリア収集効率を最大化するデバイス設計)
従来のナノアンテナ(光の波長以下のサイズを持つ微小なアンテナ)を利用した発光装置は出射光に大きなサイドローブ(主となる放射方向(メインローブ)から外れた方向に漏れる副次的な光の放射成分)が生じるため光のムラとなり配光品質が不十分でした。
これに対して、青色光などの一次光を放射する発光素子とそれを二次光に波長変換する蛍光体などの材料を備えた発光装置であり、波長変換材料の近傍に配置された複数のナノアンテナが基材上で積層された複数の金属材とそれらの間に挟まれた誘電体から構成される積層構造を持ち、二次光の入射による局在表面プラズモン共鳴(LSPR)で電場を発生させ、この電場が二次光の放射特性を制御するものであり、二次光の半波長程度の間隔で配置するエンドファイア配置とされることで、放射方向への指向性が高まり、従来の課題であった大きなサイドローブの発生を抑制し、発光装置からの出射光の品質を向上させる発光装置が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-6982535/15/ja
関連する専門分野の例:材料化学(波長変換材料やナノアンテナ構成材料の組成・構造の精密制御、多層積層構造を実現するためのナノメートルスケールの成膜技術の確立、ナノアンテナを構成する金属材(例:銀、アルミニウム)と誘電体(例:シリコーン樹脂)について二次光の波長に対する光学定数(複素誘電率)の評価、LSPR効果とエンドファイア放射に最適な材料の組み合わせの選定、ナノアンテナの直径、高さ、周期といった幾何学的構造をサブ波長スケールで高精度に制御して目的とする共振周波数と放射特性が得られる成膜条件の確立)、電子工学(ナノアンテナの配列構造が二次光の放射特性に与える影響を理論的および実験的の解析、発光装置全体の指向特性を向上させるための光学設計と評価、ナノアンテナの積層数、金属材の間隔および誘電体の屈折率が局在表面プラズモン共鳴の電場分布と放射パターンに与える影響の予測および最適設計値の導出、イドローブの抑制とメインローブの指向性向上効果の実証、実用化に必要な光品質と均一性を確保するためのナノアンテナの配列(六方格子など)と周期の最適化)
従来、ナノアンテナの局在・表面格子共鳴で波長変換材料の変換効率は向上したが、さらなる発熱量低下や高光度化のため変換効率のさらなる向上が望まれていました。
これに対して、一次光を放射する発光素子、その上部に配置された基材、基材上に配置された複数のナノアンテナおよびナノアンテナの近傍の電場に配置される波長変換材料(蛍光体)を有する発光装置であり、発光素子の中心点とナノアンテナの中間点とを結んだ線分と鉛直線がなす一次光の入射角αに応じて、隣接するナノアンテナとの配置間隔が単調増加または単調減少するようにナノアンテナが配置され、ナノアンテナに入射した一次光の回折光による表面格子共鳴がナノアンテナの局在表面プラズモン共鳴によって生じた電場を増強し、局所電場内に配置された波長変換材料の発光速度が速くなり、その変換効率を向上させた発光装置が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-6970639/15/ja
関連する専門分野の例:応用物理学(波長変換材料(蛍光体)の発光効率向上メカニズムの解明、入射角に応じて配置間隔を変化させたナノアンテナ構造における局在電場の増強率と表面格子共鳴の共振条件の解析、ナノアンテナによる電場増強が波長変換材料の発光速度(パーセル効果)に与える影響のモデル化および設計の妥当性の検証、ナノアンテナの配置を最適化により発光素子から放射される光の取り出し効率がどのように改善されるかの検証)、電気電子工学(発光装置全体の電気的・光学的性能評価と実用化に向けた最適化、ナノメートルオーダーのナノアンテナパターンを基材上に高精度かつ量産性のある方法で形成するプロセスの探索、発光装置の電流-電圧特性、光出力特性、発熱特性などのデバイスレベルの性能の測定)
具体例として本体に鎖や紐を取り付けるための提げ環を備える提げ時計が挙げられます。
従来、提げ環が意図せず回動すると接続部の摩耗や時計本体への傷付きが生じ、接触音による高級感の低下を招くという問題がありました。
これに対して、鎖や紐を取り付けるための貫通孔が形成された提げ環、提げ環を回動可能に支持する支持部材およびそれらを貫通する固定軸からなる基本構造を有する提げ時計であり、弾性材料で形成された保持部材が固定軸の周方向に沿って保持され、固定軸と提げ環または支持部材の少なくとも一方(好ましくは両方)に接触するように配置された弾性的な接触により、固定軸と提げ環および支持部材との間に大きな静止摩擦力を発生させ、重力や慣性力などの利用者が意図しない力による提げ環の不必要な回動を効果的に防止し、摩耗や傷付き、高級感の低下を防ぐ提げ時計が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2025-033444/11/ja
関連する専門分野の例:機械工学(提げ環の回動トルクの制御機構を設計・解析、保持部材(Oリング等)の弾性力と固定軸・貫通孔・挿入孔の接触面積および圧縮量に基づき提げ環の不必要な回動を確実に防止しつつ利用者が容易に回動操作できる最適な摩擦トルク(静止摩擦力)の計算、保持部材の圧縮変形量と発生する反発力(摩擦力)の関係のモデル化、製品の耐久性と操作性を両立する最適な設計パラメーターの導出)、材料工学(保持部材に用いる弾性材料(例:NBR)の選定と特性評価、保持部材となる弾性材料の動的粘弾性特性(貯蔵弾性率、損失弾性率)を想定される使用温度範囲で測定してガラス転移温度や長期的な応力緩和による弾性力の低下が静止摩擦力の維持に与える影響の評価、固定軸や提げ環の金属材料との接触による摩耗試験および最適な硬度(ショア硬さ)や組成のゴム材料の選定)
従来、ヒゲゼンマイの固定に溶接を用いると、熱変形による芯ずれが生じやすく、溶接後のヒゲゼンマイの形状修正作業に手間がかかるという問題がありました。
これに対して、天真が固定される貫通孔とヒゲゼンマイの内周端部が挿入される溝を外周縁近傍に備えたヒゲ玉であり、溝が半径方向の内側の壁部とそれに対向する外側の壁部によって仕切られ、外側の壁部が内側の壁部に向けて変形可能であり、ヒゲゼンマイが溝に挿入された後、外側の壁部が内側の壁部に向けた塑性変形によりヒゲゼンマイを両壁部で挟み込み、溶接前の仮固定を実現することにより、溶接時の熱影響によるヒゲゼンマイの固定位置や姿勢のずれを防止し、ヒゲゼンマイをアルキメデス曲線の形状に維持したまま最終的な固定(本固定)をおこなうことができ、固定後の煩雑な修正作業を不要として製造コストを低減できるヒゲ玉が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2024-142010/11/ja
関連する専門分野の例:機械工学(部品構造における応力分布、変形挙動および振動特性の解析、ヒゲ玉の溝を仕切る壁部を塑性変形させる際の最適な荷重と変位量の算出、ヒゲゼンマイを確実に仮固定しつつ壁部の破損や不要なひずみが生じないための壁部の肉厚や曲率の決定)、材料科学(ヒゲ玉の微細構造に適した材料組成と製造プロセスの検討、ニッケルなどのメッキ材料の純度と結晶構造が壁部の塑性変形能と最終的な溶接強度に与える影響の分析、変形後の材料の硬さ(微小硬度)の測定、使用環境下(温度変化、振動)でヒゲゼンマイの固定状態が弛まないように材料のクリープ特性や熱膨張係数をヒゲゼンマイの材料と適合させるための検討)
具体例としてステップモータの低消費電力駆動下における回転検出感度を向上させる電子時計が挙げられます。
従来、ステップモータの低消費駆動によりロータの自由振動が小さくなると逆起電流の検出が難しくなり、非回転判定の誤りが生じやすいという問題がありました。
これに対して、ステップモータ、これを駆動するドライバ回路およびロータの自由振動による逆起電流から回転を検出する回転検出回路を備えた電子時計であり、回転検出回路はコイルの両端子に接続された第1および第2の検出抵抗とそれらを介してコイルに接続される第1および第2のスイッチを含み、ドライバ回路が少なくとも第2基準電圧(高基準電圧:例 VDD)に接続されているのに対し、回転検出回路の第1および第2のスイッチは第1基準電圧(低基準電圧:例 VSS)に接続されており、回転検出時にドライバ回路の第1または第2ドライバスイッチをONとすることで電流がVSS側に流れやすくなる経路を形成し、コイル周辺の磁束がロータの自由振動による磁束と干渉することで検出される逆起電圧が大きくなる回路構成により、ステップモータの低消費駆動下であっても回転判定の検出感度を向上させた電子時計が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7545308/15/ja
関連する専門分野の例:電気電子工学(逆起電流の検出感度を最大化するための回路定数およびスイッチ制御ロジックの設計、駆動パルスの単パルス幅、間隔、休止期間とロータの固有振動数との関係の解析および最も大きな逆起電流が発生する最適な検出タイミングの特定、トランジスタ(スイッチ)のON抵抗や寄生容量を考慮に入れたシミュレーション、低消費電力化と検出感度の向上を両立するための検出抵抗の最適値の決定)、制御工学(駆動ランク選択や補正パルス出力といったシステムの動作モードを決定するフィードバック制御システムの設計、電源電圧の変動や通常駆動パルスのデューティ比に応じて回転検出回路の感度を切り替える判定アルゴリズムの構築、非回転判定が連続した場合の駆動ランクの上げ方や回転判定が連続した場合の駆動ランクの下げ方のしきい値と遷移ロジックについて誤動作を最小限に抑えつつ消費電力を削減できるように最適化)
従来の駆動ランク制御では、ロータが回転していても特定の駆動ランクで非回転と誤検出されて電力消費が増大する問題がありました。
これに対して、ステップモータ、通常駆動パルス生成回路、ロータの逆起電流に基づく回転検出回路および駆動ランク選択回路を備えた電子時計であり、駆動ランクには特定の駆動ランク、そこからランクダウンされる第1の駆動ランク(低駆動力)、ランクアップされる第2の駆動ランク(高駆動力)が含まれ、駆動ランク選択回路は前回が第2の駆動ランクで今回が特定の駆動ランクにランクダウンされる場合と、前回が第1の駆動ランクで今回が特定の駆動ランクにランクアップされる場合とで異なる制御(高駆動力側から特定の駆動ランクへランクダウンする場合、回転検出結果に関わらず次回出力する通常駆動パルスとして第1の駆動ランク(さらに低駆動力)を選択するロジックを採用)をおこなうことにより、誤検出による特定の駆動ランクでのデューティロック(ランクアップとランクダウンの繰り返し)を回避し、消費電力の抑制を可能となる電子時計が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7437283/15/ja
関連する専門分野の例:電気電子工学(ステップモータの電気的特性の解析、ステップモータの等価回路モデルの構築、駆動パルスの波形や周波数が逆起電流の発生タイミングと振幅に与える影響の解析、回転検出回路の増幅段やフィルタ段の設計)、制御工学(駆動ランク選択のフィードバック制御システムの安定性、応答性および目的(消費電力抑制)の最適化を担うロジックの設計、特定の駆動ランクにおける誤検出(非回転判定)の発生確率を考慮に入れた状態遷移モデルの構築、ランクダウン時の「特定の駆動ランクをスキップする」制御ロジックの有効性の検証、効率的かつ安定して最低ランクへ遷移できるヒステリシス制御や多段制御ロジックの確立)
具体例として電波時計が挙げられます。
従来、風防裏側の非円環アンテナは位置合わせが必要であり、アンテナが透けて見えると美観を損ねるという問題がありました。
これに対して、衛星等からの電波を受信する電波時計であり、風防の裏側面には外縁に沿って配置された円環でないアンテナとアンテナを表側からの視認を妨げる目隠し層とが設けられ、風防の回転位置を示す目印が目隠し層の端の切欠きまたは目隠し層にある孔でありアンテナと所定の位置関係を有し、アンテナの裏側には受信回路へ信号を伝達するための接続子が電気的または電磁気的に接続された構造により、アンテナ自体を隠しつつ目印を介してアンテナの位置を特定して製造時の接続子との位置合わせを可能とし美観と機能性の両立する電波時計が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-6773476/15/ja
関連する専門分野の例:通信工学(アンテナの設計、配置および時計部品(風防、目隠し層)との相互作用の最適化、GPS信号の周波数帯でのアンテナの最適形状とパラメータの測定、風防の誘電率や目隠し層の材質がアンテナのインピーダンス整合に与える影響の分析、非円環アンテナの指向性パターンの測定・解析)、材料科学(アンテナ、目隠し層、風防の各構成要素の物理的・光学的・機械的特性の設計、目隠し層(塗膜、蒸着膜など)の光学的透過率の測定、表側からのアンテナ非視認性と裏側からの組付用目印の視認性を両立させるための膜厚や顔料の組成の決定、風防ガラスへのアンテナや目隠し層の密着性・耐久性を評価するための表面処理技術の探索)
具体例としてドリルと外径切削バイトを用いて被削材を同時切削することによる薄肉部品の製造方法が挙げられます。
従来の同時切削では、穴加工によるフクレ(バリやふくらみ)や外径加工応力による薄肉部品の歪みが発生し、寸法精度が悪化する問題がありました。
これに対して、ドリルによる内径穴あけ加工と外径切削バイトによる外径加工を同時に行う薄肉部品の製造方法であり、位置合わせ工程においてマージンを備えたドリルと外径切削バイトの刃先が被削材の回転軸の同一垂線上で被削材を挟むように配置され、被削材の回転方向において外径切削バイトの刃先がドリルの刃の端部よりも後ろに位置するように設定されたまま同時切削をおこなうことでドリル刃の切削応力によって生じるフクレを直後に外径切削バイトが除去し、また、マージンと外径切削バイトで被削材を両側から挟み込むため外径切削バイトによる応力の偏りを打ち消し、薄肉部品の歪み発生を防止することにより、加工時間短縮に加え歪みがなくフクレが除去された薄肉部品を製造することができる方法が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-6486746/15/ja
関連する専門分野の例:機械工学(切削工具(ドリル、バイト)と被削材の接触点における切削抵抗、応力、振動の解析、薄肉部品の歪みとフクレを最小化する工具の配置の検証、ドリルのマージンと外径切削バイトの刃先が被削材を挟む構造における作用力と反作用力の平衡状態のモデル化、同時切削中の薄肉部の変形量の予測、切削応力とマージンの反力との動的な釣り合いを保つための最適な送り速度や切削深さの決定)、制御工学(ドリルと外径切削バイトの相対位置と送り速度を同期・維持するための制御アルゴリズムの設計、Zを発生させるための非線形制御パラメータの決定)
具体例として電源電圧低下時にも状態を外部に通知可能な電子時計が挙げられます。
従来の電子時計は電池残量が極端に低下し、制御部が停止すると通信不能となり、外部装置側で通信不能の原因を認識できませんでした。
これに対して、電源、通信部、制御部および電源電圧を検出する検出部を備えた電子時計であり、検出された電圧が第1閾値未満である場合、判定部がそれを判定し、制御部が電圧低下モードであることを示すフラグデータを記憶部に記憶し、また、外部装置の外部電力によって動作する機能を備えた通信制御部は電源電圧が低下し制御部が停止している状態(電圧低下モード)であっても外部電力により動作し、記憶部のフラグデータを参照して電子時計が電圧低下モードである旨の応答を外部装置に対しておこなう、あるいはフラグデータを送信することにより、極端な電圧低下時でも接続エラーとなることなく、外部装置に電子時計の状態(制御部停止)を正確に伝えることができ通信不能の原因を特定可能な電子時計が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7483647/15/ja
関連する専門分野の例:電子工学(電源電圧検出、モード判定、フラグ記憶および外部電力駆動の通信制御機能を統合したアナログ・デジタル混合の半導体の回路設計、微弱な外部電力で動作する昇圧回路および安定化電源回路の設計、制御部動作電圧の第1閾値を高精度に検出するための電圧検出回路の実装、制御部停止時にもフラグデータを保持し通信制御部から読み出し可能な不揮発性メモリのインターフェース設計)、コンピュータサイエンス(複雑な通信状態(通常、電圧低下、パワーセーブ)とデータの種類に応じて外部装置との通信プロトコルのロジックの定義、電子時計および外部装置双方のファームウェア(ソフトウェア)の設計・検証、電圧低下モードを示すフラグデータや処理不能なコマンドを受信した際のエラー処理ロジックを通信制御部のファームウェアとして実装、外部装置側(スマートフォンアプリなど)でフラグデータを受信した際に「時計のバッテリー残量が低いため〇〇機能は利用できません」といったユーザーインターフェース表示をおこなうためのデータ解析と応答処理アルゴリズムの設計)
(3)まとめ
時計関連の出願、時計以外(時計周辺の技術、時計以外の事業に関する技術)の出願が確認されます。特に、カシオは時計以外の技術に関する出願が多いです。
いずれの企業でも情報系の専門性が求められる出願が多いです。その他、電気系、機械系も多いです。
3.6 共同出願人との開発例
共同出願人からはビジネス的結びつきがわかります。
技術によっては、開発をアウトソーシングしている可能性もあります。
各社の共同出願人(筆頭出願人)は以下のとおりです。
(1)カシオ

共同出願の例として自動で印刷速度を高速化する印刷装置が挙げられます。
従来、ユーザーが高速印刷モードを指定しないと待ち時間を減らしたい場合でも低速で印刷が完了してしまうという問題がありました。
これに対し、ユーザーを特定するユーザコードと本人確認に用いる第1の判定情報(例:顔画像データ)を対応付けて記憶手段に保持する印刷装置であり、印刷ジョブがジョブ受信手段で受信され、印刷手段が第1の印刷速度(通常モード)で印刷を開始し、同時に、判定手段は受信したジョブのユーザコードに対応する第1の判定情報とカメラなどで取得した第2の判定情報(例:現在のユーザーの顔画像)とを比較し、印刷装置の前にいる人物がジョブを送信した本人か否かを認証し、本人であると確認された場合、切替手段が動作して印刷モードを第1の印刷速度よりも高速な第2の印刷モードに自動で切り替えることにより、ユーザーが意識的に高速モードを指定しなくても印刷待ちのユーザー本人であると認証されれば印刷が加速される印刷装置が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2015-134437/11/ja
(2)シチズン

共同出願の例としてナノ粒子分散型グラニュラー薄膜(電体(絶縁体)の膜内に微小な金属(強磁性体)のナノ粒子が分散している複合材料の薄膜)が挙げられます。
従来の透光性磁性体薄膜はナノ粒子の磁気的相互作用が大きく面内磁気異方性(面内で磁化しやすい性質)が発現し、法線方向からの入射光に対する外部磁界感度が低いという問題がありました。
これに対し、誘電体マトリックス中に強磁性コバルトナノ粒子が分散された構造を有する等方性グラニュラー薄膜であり、強磁性ナノ粒子は平均粒径5.0nm17.0 nm以下、粒子体積濃度1vol%20vol%以下、隣接するナノ粒子間に働く磁気双極子相互作用エネルギー2.0E-26J以下であることで、磁気的な等方性(どの方向からも磁化しやすい性質)が発現し、直線偏光を薄膜の法線方向から入射させた際にも磁気光学効果であるファラデー効果が効率よく生じるため外部磁界に対する感度が高い特性を発揮する等方性グラニュラー薄膜が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7574477/15/ja
従来のダム材は形状保持特性かダイシング性のいずれか一方の特性が良好で両立が困難でした。
これに対し、基板上に実装されたLED素子を封止材が封止し、その周囲をダム材が囲む構造を備えた発光装置であり、ダム材はベース樹脂に対し平均粒径1〜100 mの第1粒径フィラーを10〜50 wt%含有し、平均粒径1〜500 nmの第2粒径フィラーを4〜15 wt%含有し、ダム材はダイシングされた側面を有しLED素子に対向する内側面が素子に向かって湾曲凸形状となっていることにより、ダム材の形状保持特性とダイシング性の両方を良好に保つ発光装置が開発されています(以下URL)。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7483182/15/ja
(3)上記(1)、(2)(共同出願人)のまとめ
いずれもグループ内の所定の企業との共同出願が多く確認されます。
4 開発に求められる専門性
上記3で示した特許分類≒開発人材に求められる専門性、だと仮定します。
上記各特許情報には以下の人材が関わっていると言えます。
・情報系分野(情報工学、ソフトウェア工学、データサイエンス、通信工学、コンピュータサイエンス、制御工学など)
異種端末間連携プロトコルの設計、データの処理・判定ロジックのアルゴリズム最適化、ユーザー体験を考慮したマルチデバイスUI/UX設計、マルチウィンドウ・オブジェクト連携機構の設計、データ構造とロジックのモジュール化設計、専門情報(数式/表/行列)の認識モデルの設計、入力形式の自動識別および変換ロジックの最適化、ユーザー入力補助のための予測・推定アルゴリズムの検討、ジェスチャー操作とシステム機能の連携機構の設計、多次元配列(行列)データの効率的なメモリ管理方式の検討、クライアント・サーバ間におけるリアルタイムな状態同期プロトコルの設計、無線通信環境下における時刻同期プロトコルの設計と最適化、通信経路ごとの信号遅延の高精度な測定アルゴリズムの設計、デバイスリソースに最適化された同期制御ファームウェアの設計、動画データと同期設定情報(時刻情報)を関連付けて保存する効率的なデータ構造の設計、光源識別情報と時系列的な位置・移動状況を紐づけるデータ構造・インデックス機構の設計、連続的な移動ベクトル変化に基づく所作(動作)パターンの認識アルゴリズムの解析と最適化、異なる周期でのデータ入出力に対応するリアルタイム処理アルゴリズムの設計、演奏データの時間情報に基づく高速な検索・アクセスを可能にするデータ構造とインデックスの最適化、印刷データと前回履歴情報に基づくグループ単位のリアルタイム通電制御ロジックの設計、駆動源のエネルギー効率を最適化するための状態遷移ロジックの設計、駆動ランク選択におけるヒステリシス特性やデューティロックを回避するための状態遷移ロジックの設計、誘電体・導体を含む周辺環境下における高周波アンテナの電磁界解析、切削状態変化に対応するためのフィードバック制御アルゴリズムの検討などが求められます。
・電気系分野(電気電子工学、電子工学など)
省電力無線通信機能の回路設計と実装、バッテリー駆動機器の電力効率最大化検討、デバイスの機能・性能要件を満たすLSI(チップ)の選定と検証、通信モジュールとメインプロセッサ間の信号処理・干渉解析、高速・低遅延なアナログ入力処理回路の設計、録音再生の動作モードに応じたプロセッサ・LSIの消費電力最適化と制御回路の設計、発熱素子への通電パルス(履歴通電、本通電)の時間的制御精度と安定性の設計、半導体デバイスの構造最適化と電気特性の総合評価、デバイス内のキャリア生成、輸送、および再結合メカニズムの電気的/光学的測定と解析、異なる材料間界面におけるエネルギーバンドアライメントの設計と内部電界形成の制御、光放射特性を制御するためのナノアンテナの電磁気学的構造設計、発光装置全体の電気的・光学的特性の評価システム設計、微小信号を扱うセンシング回路のノイズ耐性・感度の設計、駆動源のエネルギー効率最大化を目指したパルス波形の設計などが求められます。
・機械系分野(機械工学、人間工学など)
組立機構(凹凸係合構造)の作動性と耐久性の両立を目的とした機構設計、部品間の組立て公差と機能公差(剛性、精度)を最適化するための公差解析、製品の要求剛性と強度を確保するための接合部および筐体全体の構造解析、操作インターフェース(操作子および電源スイッチ)の直感性・認知負荷に関する定量的評価、製品の機能と操作方法の対応付けの最適化、意図された操作荷重、方向および耐久性を満たすスイッチ操作部の機構設計、操作部と内部の駆動制御システムとの位置関係および動作連動性の構造検討、密閉部材と被固定部および固定対象部材の適切な嵌合構造の設計、多方向密閉構造における接触圧力(面圧・線圧)の最適化と解析、部品間の相互作用と機能のモデル化の設計、弾塑性状態における精密部品の荷重・変位制御の検討、工具-被削材-治具系における切削反力と静的・動的応力の解析などが求められます。
・材料系分野(材料工学、材料科学など)
部材の長期信頼性確保のための材料選定、使用環境(温度・応力)下での性能を保証するための材料特性評価、部材の最適な化学組成および構造の設計、圧縮成形時における寸法安定性と成形性の検討、負荷・環境条件に応じた機能性高分子材料の選定、接触界面における摩擦・摩耗特性の制御の検討、 微細構造における機能特性と加工適性の両立の検討、局所的な塑性変形と接合(溶接)プロセスの検討、光学的・電磁気的特性を両立させた薄膜・複合材料の設計などが求められます。
・化学系分野(材料化学など)
新規機能性薄膜材料の合成と構造制御の確立、薄膜における組成比、結晶性および微細構造の精密な制御技術の探索、多層膜界面における元素の相互拡散・化学反応抑制メカニズムの解析とバリア技術の設計、塗布法や蒸着法などの成膜プロセスの最適化と再現性の確保、光学的特性(屈折率、吸収特性)に最適な誘電体および金属材の選定と成膜条件の確立などが求められます。
・物理系分野(応用物理学など)
ナノスケールでの光-物質相互作用のモデル構築、機能発現メカニズムの解析、ナノ構造の光学的最適設計、効率向上効果のシミュレーションなどが求められます。
・数学系分野(応用数学など)
幾何学的操作(回転・シフト)の離散化モデルの構築、操作パラメータ(距離・角度)の有効範囲と閾値の数学的決定、行列操作アルゴリズムの計算量および最適化の解析、大規模データ処理における数値誤差の発生要因と制御方法の検討などが求められます。
・その他系分野(経営工学など)
組立て作業時間の短縮とヒューマンエラー低減を目的とした製造フローの設計、新しい組立て方式導入による総製造コストおよび投資対効果の評価、製造プロセス全体における品質安定化と資源利用の最適化を目的とした統計的品質管理基準の策定などが求められます。
ただし、上記特許出願にあたっては、共同出願者やその他事業者に技術をアウトソースしている可能性もあります。
5 まとめ
時計に関わる出願(電子時計、電波時計、機械時計)、時計以外(電子楽器、計算機、プリンタ、半導体装置など)の出願が確認されました。
このような各種技術の出願に関連する開発が日々おこなわれていることが推測されます。
大学の専攻と関連づけるとしたら、主に情報、電気、機械における研究分野が該当する可能性があります。
その他、材料、化学、物理、数学などが関係する可能性もあります。
本記事の紹介情報は、サンプリングした特許情報に基づくものであり、企業の開発情報の一部に過ぎません。興味を持った企業がある場合は、その企業に絞ってより詳細を調べることをおすすめします。
参考記事:1社に絞って企業研究:特許検索して開発職を見つける方法4
以上、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
<出典、参考>
・特許情報プラットフォーム(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)にて公開されている情報
・会社四季報 業界地図2024年、2025年版 東洋経済新報社
<留意事項>
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